米女子ツアー最年少優勝記録を持つ16歳の“レクシー”ことアレクシス・トンプソン（米）が現地時間17日、欧州女子ツアー今季最終戦のオメガ・ドバイ・レディス・マスターズ（UAE、エミレイツGC）で逃げ切りVを飾り、プロゴルファーとして同ツアー最年少優勝を達成した。果たして彼女の強さの秘密とは…？

　同大会でキャディを務めた父・スコットさんは「最終日の前半（リー・アン・）ペースプロが猛烈な追い上げで首位に並びかけてきたときも、レクシーはまったく動揺しませんでした。他のプレーヤーがどんなプレーをしようが我が道を行く。慌てることなく実に落ち着いていた」と、娘のメンタルの強さを強調する。

　精神力の強さは2007年の全米女子オープンに史上最年少の12歳で出場したときから変わらない。プレッシャーがかかる場面ほど強さを発揮し、昨年の全米女子オープンで10位タイ、その2週間後のエビアン・マスターズでも1打差の2位タイに食い込むなど大舞台で活躍。そして今年、米女子ツアーのナビスターLPGAクラシックで並みいる強豪を抑えて最年少Vを飾った。

　注目される状況の中でも本人は「プレッシャーはあまり感じません。だって大好きなゴルフをしているだけですもの。毎週試合に出られること自体、とても光栄なことです。リラックスしてベストを尽くすだけ」と涼しい顔。そんな“レクシー”にはすでに大物の風格が備わっているように見える。

　ちなみに、欧州女子ツアーの最年少V記録は、2006年にアマチュアとしてANZレディースマスターズを制したエイミー・ヤン（韓）の16歳191日。この日優勝したトンプソンより約5か月早い記録を保持している。