一昨年の9月に行われた欧米チーム対抗戦、ライダーカップの放送が英国でもっとも権威のある放送賞のスポーツ部門大賞に輝いた。

　今月の初めロンドンのグロスブナーハウス・ホテルに1,300人以上の聴衆を集めて行われた放送賞（UKブロードキャストアワード）で、欧州ツアープロダクションとスカイスポーツが共同で製作した番組（ライダーカップ中継）がスポーツ部門の最優秀賞に選ばれた。

「ハラハラどきどきのフィナーレは大きな感動と興奮を呼び起こした。ゴルフが番組としてこれほど面白いとは発見だった」と審査員がべた褒めしたのは、前回のライダーカップで欧州チームが奇跡の大逆転勝利を達成したからでもある。

　2日目のチームマッチを終えて6-10ポイントの大量リードを米チームに許しながら、最終日のシングルスで驚異の大逆転勝利をものにしカップを死守した模様は、まさにスポーツドキュメンタリーとして年間大賞に相応しい内容だった。

　同放送大賞ではスポーツ部門の他、ドキュメンタリー部門、エンターテインメント部門などの20のカテゴリーで大賞を選出するもの。過去のスポーツ大賞にはF1のモナコグランプリやサッカーのプレミアリーグの番組が輝いており、ライダーカップの受賞はゴルフ界にとって画期的な出来事だ。