C.シュワーツェル、風雨の中で首位2人を猛追
2012年1月22日(日)午後4:57
欧州ツアー3勝の実績を持つパブロ・マーティン(スペイン)が『90』を叩くなど、激しい風雨の難コンディションが選手たちを苦しめたが、マスターズ王者チャール・シュワーツェル(南ア)は格の違いを見せつけた。
欧州ツアーと南アフリカのサンシャインツアー共催のボルボ・ゴルフ・チャンピオンズ(南ア、ザ・リンクス at ファンコート)は現地時間21日、第3ラウンドの競技を終了。前日までは穏やかな天候に恵まれたものの、ムービングデーのこの日はコースが牙を剥いた。後続に4打差の単独トップからスタートした前週の覇者ブランダン・グレイス(南ア)は7番までに3つのボギーを叩くと、後半ダブルボギーを2つ叩いて2オーバー75と崩れ、通算10アンダーでニコラス・コルサーツ(ベルギー)に並ばれ首位タイに。前出のマーティンはダブルボギー4つ、トリプルボギー以上を2つ叩くなど17オーバー90の大叩きを演じ、通算20オーバーで最下位の35位に沈んでいる。
そんな中、素晴らしいプレーを披露したのがシュワーツェル。各選手がスコアメイクに苦慮した前半を2バーディ、1イーグルの『32』で切り抜けると、11番でこの日唯一のボギーを叩いたものの、13番、17番でバーディを追加し5アンダー68の好スコアをマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、首位の2人に1打差の3位タイへ浮上した。前週のジョバーグ・オープンでは大会3連覇がかかりながら無念の予選落ちを喫したシュワーツェルが、その悔しさをバネに最終日逆転での優勝に照準を合わせた。
シュワーツェルと同じ3位に並ぶのは全米オープン2勝のレティーフ・グーセン(南ア)。通算8アンダー単独5位にマスターズ2勝のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)がつけ、通算7アンダー6位タイにルイス・ウーストハウゼン(南ア)とパドレイ・ハリントン(アイルランド)、通算6アンダー単独8位にアーニー・エルス(南ア)と上位にはメジャーチャンピオンがひしめいている。