“出直し選挙”でPGA新会長に倉本昌弘が就任!
2014年2月25日(火)午後0:30
国内男子ツアー30勝の倉本昌弘が日本プロゴルフ協会(PGA)の新会長に選任された。
PGAは昨年秋、現職理事2人が指定暴力団幹部と会食やラウンドを行うなど、暴力団関係者との交際が次々に発覚。この緊急事態に対応が遅れた挙句、12月に森静雄会長以下の理事を含む代議員全員が総辞職。24日に都内で行われた定時社員総会において、出直し会長選が行われた。
出席していた代議員90人が、新理事候補の中で立候補していた森前会長と倉本の2人から会長を選出する今回の投票結果は、57対32(無効票1)で倉本の圧勝となった。
この日、新会長に就任した倉本は会長選にあたり、代議員全員にマニフェストを配布。PGAのグランドデザインを示したが、これをそのまま選挙後の記者会見で発表した。
大きく掲げたのはPGAの改革で、組織、制度、意識の3つの改革をうたっている。その具体案としては、底辺拡大事業の推進、PGAスクールの確立、組織改革、日本ゴルフツアー機構(JGTO)との連携の4つを挙げている。
ゴルフは、2016年リオデジャネイロ五輪で正式競技に復活し、2020年東京五輪でも行われることが決定している。これに向けて、業界が一体となって底辺を拡大し、選手を強化することは急務だが、これと並行してやらなければならないことは山積みだ。反社会的組織に対する会員の意識改革はもちろん、衰退の一途をたどる業界の再浮上など、PGAだけではできない問題も含めて、迅速に行動することを宣言した倉本新会長は、その手腕が問われることになる。
尚、出直し選挙に敗れた森前会長は「在任中の不祥事が響いた」と敗因を分析。疲れた表情ながら、千葉地区選出の理事として、今後もPGAの運営に携わることになる。