豪州勢が揃って大暴れの予感! J.ローズ、タイガーは欠場…
2013年6月27日(木)午前10:33
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強い豪州勢がマスターズ王者のアダム・スコットだけではないことを証明する、またとない機会がやってきた。
米男子ツアー、AT&Tナショナルは現地時間27日に全米オープンの舞台になったこともあるコングレッショナルCC(メリーランド)で開幕する。だが、全米オープンでメジャー初制覇を果たしたジャスティン・ローズ(英)と、世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ(米)が欠場を余儀なくされている。
2010年大会の優勝者でもあるローズは疲労のため今大会を欠場する。今大会のチャリティ先に自らのファウンデーションがあるほど関係が深いタイガーも、左ひじ故障のために出場できない。
そんな中でクローズアップされてきたのが、スコットを筆頭にした豪州勢の存在だ。元々、自国ツアーがしっかり確立していないこともあり、世界中を渡り歩いて力を付けるのが豪州勢だ。初代世界ランクNo.1のグレッグ・ノーマン(豪)の名を挙げるまでもなく、多くの実力者がひしめいている。
今季は、ノーマンが悲劇的な敗北を喫したこともあるマスターズの舞台でスコットが勝利し、またしても豪州勢が気炎を上げている。立役者のスコットと、マスターズと全米オープンでも強さを見せ付けたジェイソン・デイ、マーク・リーシュマンの3人が、今大会の予選ラウンドで一緒にプレーする。
デイはコングレッショナルCCで行われた2011年全米オープンでも単独2位となっている。リーシュマンも近頃、ツアーでは存在感を増している。コースはその名の通り、米国の首都ワシントンDCからすぐの場所にあり、政界の大物がプレーすることもある場所だが、今大会に限っては、豪州勢が大きな顔をしそうな気配だ。
米国勢の注目選手は、全米オープンで優勝争いを繰り広げたハンター・メイハンや、ベテランのジム・フューリック、先週初優勝したケン・デューク、ブラント・スネデカー、リッキー・ファウラーら。強豪豪州勢相手にどんな戦いが繰り広げられるのかに注目だ。
日本勢は、日本からとんぼ返りしてきた石川遼が参戦。1試合だけ出場した日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hillsでは、初日「80」の大叩きで肝を冷やしたが、2日目には「65」でプレー。立ち直りを見せているだけに、この先のシーズンのためにも、何とか手応えをつかみたいところだ。