タイガーからオーガスタ攻略を学んだ14歳のグアン
2013年4月10日(水)午前11:07
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大会史上最年少の14歳でマスターズに出場するグアン・ティンラン(中)がタイガー・ウッズ(米)との練習ラウンドを体験、大会4勝の知識とエネルギーを存分に吸収した。
昨年のアジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権で大会3連覇を狙った松山英樹を撃破して優勝を果たしたグアン。現地時間11日からのマスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)への出場権を史上最年少の14歳(これまでの年少記録は2010年大会でマッテオ・マナセロ(伊)が記録した16歳11か月)で獲得したまだあどけなさの残る青年は、大会3日前の練習場でタイガーに近づいた。「僕たちのグループに入ってもいいか、って彼が言ってきたんだ」とタイガーが打ち明ける。タイガーとはこれまでにも一緒にプレーしたことがあり知らない間ではない。それでも大舞台で世界ランキングNo.1の男に練習ラウンドを頼むあたりすでに大物感たっぷりだ。もちろん快く受け入れたタイガーとダスティン・ジョンソン(米)と共にバックナインをプレーした。
19歳で初めてマスターズに出場した経験を持つタイガーは、当時アーノルド・パーマー(米)やジャック・ニクラウス(米)ら大物たちにしてもらったのと同じように14歳の後輩を歓迎。コース攻略のアドバイスを伝授した。
優勝候補筆頭のタイガーに「まだハイスクールにも行っていないのにマスターズに出ている。すごい話だよ。すごい子だ」とほめられた14歳は「英語は勉強中なんです」と言いながらも堂々とオーガスタで振舞っている。
実はタイガーたちとプレーする前にグアンは早朝から大会2勝のベン・クレンショー(米)とも練習ラウンドをしており、ビッグネームたちの中でも十分に溶け込んでいる様子。
ゴルフの祭典マスターズに新たな歴史の1ページを刻んだグアン。ゴルフマーケットの広がりが著しい中国が生んだ新しいヒーローがオーガスタでどんなプレーを見せてくれるのか。大会前からその周囲は期待に満ちている。