タイガー、息子の前で奮起! 31位タイで予選突破
2012年3月3日(土)午後2:00
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米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック(フロリダ州、PGAナショナルGCチャンピオンC)は現地時間2日、前日サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。初日を終え暫定68位タイに沈んでいたタイガー・ウッズ(米)が最愛の息子の前で奮起した。
タイガーは、アマチュア時代の1993年に同大会に出場したことはあるものの、1996年のプロ入り以降は一度も出場していない。それだけにタイガーの周りには連日大ギャラリーが押し寄せているが、その中でももっとも大きなパワーをくれたのは、3歳の息子チャーリー君に違いない。
この日、チャーリー君はタイガーの母であるクルチダさんと一緒にコースへやってきた。息子の前で良いところを見せたいタイガーは初日苦しんだパッティングの調子を取り戻し、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー68とまずまずのスコアでラウンド。通算1アンダーまでスコアを伸ばし、第1ラウンド終了時の67位タイから31位タイに順位を上げた。
ギャラリーに打ち込むこと2回、池ポチャ1回。「たぶんここ1か月で一番ショットが悪い」と苦笑したタイガーだが「今日は本当に全然良くなかったけど、パットが良かったのは確かだね。ようやく入るようになってきた」とパットの復調がスコアにつながったと前向きに語った。
ショットの不調に苦しみ、14ホール目の5番でダブルボギーを叩いた時には通算1オーバー。決勝ラウンド進出が危うい状況になる中、大詰めの8番でバーディを奪ったタイガーは、最後の9番でもバーディを奪取し、予選落ちの危機から一気に31位タイに浮上して見せた。
復活優勝を飾ってマスターズでメジャー15勝目を。そう願うタイガーにとっては1ラウンド、1ラウンドが大切な戦い。再びスポットライトの当たる王座を目指す父の姿は、3歳の息子の記憶に焼きついたに違いない。