タイガー『67』も首位の背中遠く7打差
2012年3月10日(土)午前11:26
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ノーボギーの快調なゴルフで順位を上げたタイガー・ウッズ(米)だが、好スコアが続出したため、首位の背中は遠のいた。
現地時間9日に行われた世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季第2戦、キャデラック選手権第2ラウンド(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)。初日25位タイとスタートダッシュに失敗したタイガーはこの日、好調なショットにパットが噛み合いノーボギーの5アンダー67をマーク。通算5アンダーにスコアを伸ばし、前日より10ランクアップの15位タイに浮上した。
しかし本人は渋い顔。「もう少し良いスコアを出せたはずだよ。良いパットを打ってもカップに蹴られる場面が多かった」と不満を募らせた。どうやら、この日『62』と爆発し首位に躍り出たブッバ・ワトソン(米)に7ストロークの大差をつけられたことが、表情が冴えなかった要因らしい。
舞台のブルーモンスターはその名の通りかつて選手たちを苦しめたツアー屈指の難関だったが、最近は風が吹いても好スコアが続出するなど、皆が完全に攻略法を掌握したかに見える。その点に関してタイガーは「昔は280ヤードだったドライバーの飛距離が最近は310から320ヤードになった。飛ばし屋ならパー5はすべて2オンが狙えるし、かつて障害だったバンカーも難なく飛び越せるようになった。ショートアイアンでグリーンを狙えるホールが多ければ、それだけスコアも伸びるよ」と現状を解説。その上で「難しいコースにしたければ、距離を伸ばすのではなく、グリーンをカチカチに堅くしてアグレッシブに攻められない状況を作るしかない」と持論を展開した。
残り2日、果たしてタイガーはブルーモンスターを攻略し、完全復活を高らかにアピールすることが出来るのだろうか?