ミニツアーの優勝賞金すべてを寄付した男、C.シンドラー
2013年6月4日(火)午前11:47
米ミニツアーで苦労して戦う24歳の若者が、優勝賞金すべてをトルネードの被害に遭った小学校に寄付した。
現地時間5月20日にオクラホマ州を襲った巨大トルネードは、子供7人を含む多数の犠牲者を出した。2011年秋にプロに転向し、賞金額の少ないミニツアーを転戦しながら米男子ツアーを目指すコンラッド・シンドラー(米)は、この週テキサス州で行われていたアダムスツアーの1戦、ゲートウェイ・ビュイックGMCクラシックでプレーしていた。
この大会で見事プロ初優勝を飾ったシンドラーは、獲得した1万5,000ドル(約150万円)の賞金を全額被災地に寄付することを即決したという。トルネードのニュースに驚き、子供たちが犠牲になったことに心を痛めていたシンドラーの志は、被害が最も大きかったプラザタワー小学校に届けられることになった。
賞金の高いレギュラーツアーの上位陣にとって、1万5,000ドルはさほど大きな金額ではない。だが、仲間と共に車で転戦を重ね、カウチで眠る日も少なくないミニツアーの選手にとっては大金だ。それでも「自分よりお金を必要としている人たちがいる。あちこちでプレーしていると、本当に色々な人が僕を助けてくれるんだ。学生の頃から、どの段階でもそうだったよ。だから、僕のプランは前に進み続けながら、僕がしてもらった以上の恩返しをすることだ」とあっさりと言ってのけたシンドラー。実績はまだ少ないが、この心温まる行為に心を打たれた人は世界中にたくさんいるはずだ。