S.ガルシア、M.リーシュマン首位タイ発進! タイガーは4打差13位タイ
2013年4月12日(金)午後0:05
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セルヒオ・ガルシア(スペイン)が待望のメジャー初優勝に向けて最高のスタートを切った。
ゴルフの祭典マスターズは現地時間11日、ジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に第77回大会の第1ラウンドが開幕。名物のアゼリアの花が咲き誇る好天の下、ガルシアはフロントナインだけで4つのバーディを奪い、意気込んでバックナインに突入した。バックナインではピンチもあったが、これをツキと技で乗り越えて6バーディ、ノーボギー。6アンダー66を叩き出し、早い時間にプレーしたマーク・リーシュマン(豪)とともに首位タイに立った。
プロになって間もなく、“エルニーニョ(神の子)”と呼ばれた頃のガルシアは、1999年の全米プロゴルフ選手権で当時、最強だったタイガー・ウッズ(米)に1打差で敗れたこともあり、メジャータイトル獲得は遠い日のことではないと言われていた。だが、何度かチャンスを逃していた中で、マスターズだけは過去14回の挑戦でトップ10入りがわずかに2回。決して得意なコースではなかった。ガラスのグリーンでもミスをすることが多かった。それは本人も自覚しており「ここは最高にお気に入りの場所というわけではないからね。でも、毎回できる限りのことをする努力はしてきた。それで時々はみんなよりいいスコアが出たんだ。今日はそんないい日の一日。最後までエンジョイしたい」と、リラックスした様子で語った。
“神の子”と呼ばれた男もいつの間にか33歳。当たり前のベテランプレーヤーになりつつあるが、必死でそこから這い上がろうとしている。今大会がそのきっかけになるのかどうか見届けたいところだ。
1打差単独3位にはダスティン・ジョンソン(米)がつけ、4アンダー68の4位タイに92年大会覇者で現在53歳のフレッド・カプルス(米)を始め、マット・クーチャー(米)、リッキー・ファウラー(米)、トレバー・イメルマン(南ア)、ゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)、デビッド・リン(英)の6人がひしめく混戦模様。3アンダー69の10位タイにはジム・フューリック(米)、ザック・ジョンソン(米)、アダム・スコット(豪)の3人がつけており、更に1打遅れた13位タイグループには大本命のタイガー・ウッズ(米)、リー・ウェストウッド(英)、ジャスティン・ローズ(英)、ブラント・スネデカー(米)、ジェイソン・デイ(豪)らも控えており、戦いの行方からは目が離せない。
その他の主な選手では、石川遼、フィル・ミケルソン(米)、チャール・シュワーツェル(南ア)、アーニー・エルス(南ア)、ルーク・ドナルド(英)、ベルンハルト・ランガー(独)らが1アンダー71で23位タイ。世界ランキングNo.2で大会初優勝を狙うローリー・マキロイ(北アイルランド)はマイク・ウィアー(カナダ)らと並んでイーブンパー72で33位タイ。大会史上最年少の14歳で出場しているグアン・ティンラン(中)は1オーバー73で46位タイとアマチュア最高のスタートを切った。
一方、昨季大会のプレーオフで戦った2人は、敗れたルイス・ウーストハウゼン(南ア)が2オーバー74で56位タイ、連覇を狙うブッバ・ワトソン(米)は3オーバー75で65位タイといずれも出遅れた。右わき腹痛を抱えた藤田寛之は7オーバー79で87位タイと苦しい初日となっている。