マスターズ王者、マイク・ウィアー（カナダ）が、復活を目指して欧州ツアーのオープン・デ・アンダルシア・コスタ・デル・ソル（現地時間15?18日／スペイン、アロハGC)に挑む。

　2003年のマスターズを制したウィアーだが、ここ2年間はヒジの故障を抱え復調できずに苦しんでいた。昨季は米男子ツアー15試合に出場しながら、予選通過はわずかに2試合。今季もすでに3試合プレーしていずれも予選落ちしている。

　そんなウィアーだが、その表情は決して暗くない。「もっとたくさんプレーしたいからここに来た。ここ数か月は一生懸命練習しているし、ベイヒル（次週の米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待）に出場するつもりだ。何試合か続けてプレーしてマスターズに備えたい」と笑顔すら見せている。

　今季は欧州ツアーに数多く出場する予定で「アイルランド、フランス、ドイツ、そしてもちろん全英オープンも含めて、家族も一緒に連れていく予定だ。14歳と11歳の娘たちとできる限りそばで過ごしたいからね」と、あくまで前向きなウィアー。レフティとして初めてグリーンジャケットを着た男が、復活への道を一歩ずつゆっくりと歩んでいる。

　他にミゲール・A・ヒメネス（スペイン）、エドアルド・モリナリ（伊）、コリン・モンゴメリー（スコットランド）らも参戦。マスターズ（現地時間4月5?8日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）が近づき、米ツアーでプレーする選手が多い中、彼らの存在が欧州ツアーを盛り上げる。