かつてジャック・ニクラウス（米）二世と呼ばれた男がシニア初優勝に向け好発進を切った。

　米チャンピオンズツアーの東芝クラシック（カリフォルニア州、ニューポートビーチCC）が現地時間16日に開幕し、6アンダー65をマークしたボビー・クランペット（米）、ベルンハルト・ランガー（独）、オーリン・ブラウン（米）の3人が首位の座を分け合った。

　1打差の4位タイにローレン・ロバーツ（米）、トム・カイト（米）、スティーブ・ペイト（米）らが続き、2打差の9位タイにフレッド・カプルス（米）、マーク・カルカベッキア（米）らがつけている。

　かつてニクラウス二世と呼ばれたのは首位タイ発進のクランペット。アマチュア時代の卓越した戦績を引っ提げ、鳴りもの入りでプロデビューした当時は将来を嘱望される存在だったが、結局レギュラーツアー時代は1勝にとどまった。その後いつの間にか表舞台を去り解説者に転身した時期も。だが2年前にシニア入りしてからは積極的にツアーに参戦し、トップ30入り（シード権）を逃した昨年はQスクールを受け直して上位に入り、今季の出場権を確保する執念を見せた。上位には賞金王候補のランガーやロバーツら強豪がひしめくが、クランペットが優勝争いの台風の目になれば週末の展開は面白くなりそうだ。