正念場のE.エルスとタイガーが同組で激突! 石川も出場
2012年3月22日(木)午前11:49
アーニー・エルス(南ア)が、1994年以来出場を続けているマスターズ(現地時間4月5?8日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)で今年もプレーするために、正念場を迎えている。
メジャー3勝のエルスは、マスターズでの優勝こそないが、2位が2回と極めてグリーンジャケットに近い男だ。ところがここ数年は不振が続き、今年はマスターズ2週前の今になってもまだ出場権を獲得できていない。現地時間22日開幕の米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待(フロリダ州、ベイヒルC&ロッジ)終了後の世界ランキングで50位以内に入れば、19回連続の出場ができるとあって気合十分で現地入りしている。なお、エルスの現在の世界ランクは62位。
先週のトランジションズ選手権では、プレーオフにわずか1打足りず5位タイ。「一晩寝てもまだ悔しさは残っていた」と語っていたが、「でも、今心にあるのは今週どんなプレーができるか。このまま好調さを維持できれば結果はついてくるし、優勝のチャンスはあるよ」と言い切るほど、本人は調子に手応えを感じている。予選ラウンドでは、やはり復活に向けて意欲を燃やすタイガー・ウッズ(米)、先月行われたWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権覇者のハンター・メイハン(米)とともにプレーするとあって、さらに闘志を燃やしている。
そのタイガーは、2週前のWGC-キャデラック選手権で古傷の左アキレス腱を痛めて途中棄権したが、再び同箇所を負傷したのかと思わせる場面があった。大会前日の練習ラウンド中、6番パー5でティーショットを打つ際にフィニッシュのとれない中途半端なスイングをしたのだ。「またアキレス腱?」と様々な情報が駆け巡ったが、今度は腰に違和感を覚えたようだ。「いわゆる“プロのカメラマン”が、スイングの途中でシャッターを切ったんだと思う。だからスイングを途中で止めたんだけど、そうしたら腰に違和感を覚えたんだ」と皮肉を込めて話したタイガー。しかし「でも数ホール歩いたら良くなったよ、もう大丈夫だ」と腰の違和感は大事には至っていないとし、過去6勝している相性抜群の大会で完全復活を目指す。
その他、オーガスタへ向け調子を上げておきたい石川遼も参戦。マスターズには特別招待での出場が決まっているが、世界中のゴルフファンにそれだけの実力があることを示そうと意気込んでいる。(STATS-AP)