タイガー手痛い2打罰で7位タイ メジャー初逆転Vなるか?
2013年4月14日(日)午前8:56
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メジャー14勝を誇るタイガー・ウッズ(米)だが、まだメジャーでの逆転Vはない。果たして今週新たな伝説誕生の可能性は…?
米男子ツアー今季メジャー初戦、マスターズ3日目(現地時間13日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)はタイガーにとって長い1日となった。前日の15番パー5で3打目を池に入れた際のドロップの処置を巡り、競技委員から電話があったのがこの日の朝だという。
「連絡をくれというメッセージがあったとき、これは何か悪い知らせだなと思った」というタイガーに伝えられたのは、ドロップの位置がルール違反(ゴルフルール26-1)に当たるとして2打罰が科され、15番のスコアがボギーからトリプルボギーに修正されるというものだった。
問題となったのはドロップの“場所”。本来なら3打目を打った場所に“限りなく近い位置”にドロップをしなければならないのだが、本人がスポーツ専門チャンネルのインタビューで「スピンを計算し元の位置より2ヤード後ろにドロップして打った」と明言。本人はピンに近づいていないから問題ないと判断したのだが、競技委員は“限りなくオリジナルポジションに近い位置”にドロップしなかったことがルール違反に当たるとして2打罰を科す決定を下した。
すでに第2ラウンドのスコアカードは提出済みだったため失格も危ぶまれたが、ゴルフ規約により失格は免れこの日通算1アンダーでスタートしたタイガー。「もちろん楽しい気分ではなかった」というがスタートホールでバーディを奪い前半をパープレーで折り返すと、12番、13番、15番でバーディを奪い2アンダー70でホールアウト。通算3アンダーは首位の2人に4打差の7位タイに踏みとどまった。
たらればはゴルフに禁物だが、2打罰がなければ首位とは2打差。まだメジャーで逆転Vのないタイガーだが、反骨精神に火がつけば悲願のメジャー通算15勝目もあり得る。ドラマの結末をしっかりと見届けたい。