アマ伊藤はスタートできず 暫定首位にP.プライス 欧州ツアー
2012年3月24日(土)午前10:40
杉並学院高1年のアマチュア・伊藤誠道と海外経験豊富な平塚哲二の2人の日本勢が出場している欧州ツアー、ハッサン2世国王ゴルフ・トロフィー第2ラウンド(現地時間23日、パライス・ロイヤルG&オーシャンG)は、強風のため約5時間半の遅れが生じサスペンデッドが決定。20人の選手がスタートすらできなかった。
第1ラウンドを1アンダー71でプレーし25位タイと好発進した伊藤は、やる気満々でこの日を迎えた。しかし母なる地球は気まぐれ。プレー不可能なほどの強風が吹き荒れ、朝からスタートは遅れ続けるばかり。約5時間半の遅れの末ようやく順次、スタートしていったが、午後1時過ぎの遅いスタートだった伊藤はティーグランドに立つこともできずにお預けを食らってしまった。暫定順位は41位タイ。だが、まだ18ホールしかプレーしていないだけに追い上げのチャンスは十分に残っている。気を取り直して自分のプレーを続け、上位を狙いたいところだ。
また、第1ラウンドは2オーバー74とふるわず65位タイと出遅れていた平塚は、この日も1オーバー73とスコアを落とし、通算3オーバーで暫定87位タイ。予選落ちの不安を抱えながら、翌日に持ち越された残りの選手のホールアウトを待つことになってしまった。
こんな悪条件の中、通算10アンダーで暫定首位に立ったのは45歳のベテラン、フィリップ・プライス(ウェールズ)だ。2002年のライダーカップ欧州チームメンバーで、ツアー通算3勝の経験を持つが、2003年スマーフィット・ヨーロピアン・オープン以来勝ち星がない。まだ第2ラウンドを全員がホールアウトしていない中、2位のホセ・マニュエル・ララ(スペイン)に1打差ながら暫定単独首位は有利な状況。「スタート直後は本当に風が強かったけど。(今日)6アンダーでホールアウトできて本当にうれしいよ」と、笑顔で復活を狙っていた。
注目のイタリア勢は、第2ラウンドをホールアウトしたマッテオ・マナセロが通算5アンダー暫定9位、エドアルド・モリナリは1ホールしか回れず通算3アンダー暫定23位タイ。また、フランセスコ・モリナリは3ホールを終えて通算2アンダー暫定32位タイとなっている。