故郷での欧州ツアー3勝目をかけてシチリアン・オープン（イタリア、ヴェルドゥーラゴルフ＆スパ・リゾート）に挑んだ18歳のマッテオ・マナセロ（伊）だが、現地時間29日に行われた第1ラウンドでは大きく出遅れた。

　母国優勝を夢に抱いて大会入りしたマナセロ。しかしスタート直後の11番、12番で連続ボギーを叩くと、14番のバーディで一息ついたものの、18番でこの日3つ目のボギーを叩いて2オーバーで前半を折り返す。後半は3バーディ、1ボギーと盛り返し何とかイーブンパー72にスコアをまとめたが、首位のピーター・ローリー（アイルランド）とは8打差の91位タイ。優勝どころか予選通過も危ぶまれる初日となってしまった。

　首位のローリーは今季6試合に出場して予選通過は2回だけと、決して好調とはいえないシーズンを送っているが、この日は9バーディ、1ボギーの8アンダー64をマーク。2位に1打差ながら単独首位に立ち「自分でも良くわからない。シーズンのスタートはあまり良くないけど、今日は良いパットがいくつか入ったからそれが大きな違いだね。特にフロントナインでは素晴らしいパットが打てた。6メートルが2つ続けて入ったんだ。去年からそんな長いのは1つだって入ったことがないのに」と喜びを爆発させた。2008年のオープン・デ・エスパーニャ以来となる4年ぶりのツアー優勝に意欲を燃やしている。

　首位に1打差の2位タイにソレン・ケルドセン（デンマーク）、ジェイミー・ドナルドソン（ウェールズ）、タノ・ゴヤ（アルゼンチン）の3人が追走。日本勢でただ一人出場の平塚哲二は2アンダー70の54位タイとやや出遅れている。