ボストンテロが身近だったJ.ドリスコル
2013年4月17日(水)午前11:46
米男子ツアーで活躍中のジェームス・ドリスコル(米)がボストンマラソンを襲った爆弾テロの恐怖にさらされた。
現地時間15日、マサチューセッツ州で行われていたボストンマラソンのゴール付近で2回の爆発があり、8歳の少年を含む3人が死亡、176人が負傷するという痛ましい事件が起きた。これに対し米国政府は現地16日、バラク・オバマ米大統領がホワイトハウスで声明を発表し「テロ行為」との見方を示している。
現在フロリダ州のジュピターに自宅があるドリスコルだが、生まれ育ったボストンにもアパートを維持しており、そこが爆発現場からわずか2ブロックの場所だった。ドリスコル自身は現地18日から開幕するRBCヘリテイジ(サウスカロライナ州、ハーバータウンGL)に出場するためエアポートに向かっている最中にテロのニュースを電話で受けたという。だがその直前まで爆発現場近くのレストランで行われていたパーティーに出席していた。「たぶん50人くらいの友達がパーティーにいたと思う。最初の爆発があったときは何があったかわからなかったけど2番目が爆発した時、一緒にいた友達の手を取って南へ逃げたと友達の一人が言っていた」と危機がごく身近だったことを打ち明けたドリスコル。「国の周りで何かが起こればなんて悲しい出来事だと思うけど、これほど家の近くで起こると怒りと感情はケタ違いだ」と憤怒した。
結局そのまま情報収集にあたり、知人には一人もケガ人がいないことを確認して深夜にシャーロッテ空港に到着したが、あまりに身近な恐怖の体験に感情はまだまだ鎮まりそうもない。