松山英樹がマスターズ委員会の“お墨付き”を得てついにプロデビューする。

　国内男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップが18日、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋を舞台にいよいよ幕を開ける。今回の最注目選手は今月2日にプロ宣言、今トーナメントからプロデビューする松山だろう。予選ラウンドでは昨季賞金王の藤田寛之、東北福祉大の先輩で選手会長の池田勇太の2人との組み合わせも決まり、大会の目玉となる。これについて松山は「光栄です。ルーキーが入れる場所（組み合わせ）じゃない。入ったからにはいいプレーをしたい」と意気込みを語った。

　思いがけないプレゼントもあった。2011、12年と2年続けてゴルフの“祭典”マスターズに出場し、11年大会ではローアマを獲得して世界にその名を知らしめた松山。その舞台でもあるオーガスタナショナルGC（米ジョージア州）チェアマンを務めるビリー・ペイン氏からプロデビューを前に激励の手紙が送られるというのだ。これは東北福祉大の阿部監督が明かしたもの。先週マスターズ委員会から電子メールが届き、ペイン会長からの手紙を郵送するという旨と共に「プロ転向おめでとう。ぜひ頑張ってくれ」とのメッセージを受け取った。手紙は17日にも今大会コースに届く予定だという。

　石川遼がプロデビューした08年は大盛り上がりを見せた国内ツアー開幕戦。石川同様、すでにツアーで優勝を経験している上にマスターズローアマという箔までついて登場する松山が出場する今季大会は果たしてどうなるだろうか。デビュー戦Vとなれば一気に主役に躍り出る可能性もあるだけに注目して見守りたい。