L.ウーストハウゼン、マスターズの雪辱晴らす逃げ切りV!
2012年4月16日(月)午前8:38
2010年の全英オープンチャンピオン、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)が“3度目の正直”で栄冠に輝いた。
欧州、アジア両ツアー共催のメイバンク・マレーシアン・オープン(クアラルンプールG&CC)は現地時間15日、日没サスペンデッドとなった第3ラウンドの続きと最終ラウンドの競技を終了。長丁場を終始先頭で引っ張ったウーストハウゼンが通算17アンダーまでスコアを伸ばし、前週マスターズで惜敗を喫した雪辱を晴らした。
心身ともに苛酷な戦いだった。マスターズ終了直後に飛行機に飛び乗り、30時間近くかけてマレーシアに飛び、時差ボケとプレーオフ敗戦の疲れで「正直、体力的に4日間完走出来るかどうか不安だった」と言うウーストハウゼン。しかし長旅の疲れや時差ボケも何のその、4ラウンドすべてで60台をマークし後続に3打差をつけ悠々と欧州ツアー節目の通算5勝目をゲットした。
唯一のピンチは16番パー4。ティーショットがあわや池につかまるミスショットだったが、ぎりぎりセーフで命拾い。するとすかさずセカンドショットをピンそばに運びバーディを奪って勝利を決定づけた。
2週間前の米ツアーで3位に甘んじ、先週はアルバトロスをマークし最終日トップを走りながら、土壇場でブッバ・ワトソン(米)に並ばれプレーオフで敗れたウーストハウゼン。まさに“3度目の正直”での勝利に「思ったより疲れていなくて自分でも驚いている」とトレードマークの人懐っこい笑みを振りまいた。勝つことが何にも勝る良薬だったということなのだろう。
3打差の単独2位に食い込んだのがスティーブン・ギャラハー(スコットランド)。通算12アンダー3位タイにラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)、デビッド・リプスキー(米)、ダニー・ウィレット(英)の3人が入り、ウーストハウゼンの親友チャール・シュワーツェル(南ア)が復調をアピールする通算11アンダー単独6位でフィニッシュした。
また18歳のマッテオ・マナセロ(伊)が週末尻上がりに調子を上げ、通算9アンダーで世界ランク7位のマーティン・カイマー(独)と並び7位タイとトップ10入りを果たしてる。
日本勢は、チャージが期待された片岡大育が最終ラウンドで1バーディ、2ボギーの1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算2アンダー40位タイで4日間の競技を終えた。尚、平塚哲二は決勝ラウンド進出を逃している。