アジアンツアーと共催で行われている国内男子ツアーのアジアパシフィック パナソニックオープンは28日、大阪府の茨木カンツリー倶楽部を舞台に第3ラウンドの競技を終了。首位と3打差の5位タイから出たパク・エスジェイ（韓）が通算7アンダーまでスコアを伸ばし単独トップに躍り出た。また、2009年全米プロゴルフ選手権チャンピオンのY・E・ヤン（韓）が2アンダー69をマークして2位タイに浮上している。

　アウトスタートのパクは2番、3番で連続バーディに成功し、リーダーボードを駆け上がる。後半にさらに2つバーディを奪って4バーディ、1ボギーの3アンダー68でホールアウト。通算7バーディまでスコアを伸ばして、今季のVanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント以来となるツアー通算2勝目に王手をかけた。

　また、メジャーチャンピオンのヤンも奮闘。3番と8番でボギーを先行させる厳しい立ち上がりとなったが、9番でこの日最初のバーディを奪うと、10番でもバーディ奪取に成功してイーブンパーにスコアを戻す。バーディとボギーを1つずつ加えて迎えた最終18番パー5ではツーオンに成功すると、イーグルパットもきっちり沈め2アンダー69。通算5アンダーとしたヤンは、平塚哲二、川村昌弘、貞方章男と並ぶ2位タイの好位置で最終日を迎える。

　一方、初日単独トップ発進を切った片山晋呉は、2日目に続きリーダーボードを後退した。首位と1打差の単独2位からスタートした片山は、出だしの1番をボギーとすると、3番、7番でダブルボギーを叩き、前半だけで6つスコアを落とす。後半もスコアを伸ばせず、2バーディ、4ボギー、2ダブルボギーの6オーバー77で通算イーブンパー17位タイまで順位を下げた。

　その他上位陣は、通算4アンダー6位タイには前日のトーナメントリーダー、パリヤ・ジュンハサバスディクル（タイ）、ブラッド・ケネディ（豪）ら。通算3アンダー9位タイには山下和宏とウェード・オームズビー（豪）が入り、通算1アンダー14位タイに前週優勝した小田孔明らがつけている。

　また、大会連覇がかかる小林正則は、谷原秀人、小平智、宮里優作と並び通算3オーバー33位タイに沈んでいる。