女子ゴルフ界に多大な貢献をしたホール・オブ・フェイマー（世界ゴルフ殿堂入り選手）のナンシー・ロペス（米）が、また1つ新たな勲章を手に入れた。

　現在米男子ツアーではHPバイロン・ネルソン選手権（テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート）が開催されているが、大会名にもなっている故バイロン・ネルソン（米）はツアー11連勝を含む通算52勝を挙げた往年の名プレーヤー。2006年に他界したのを機にセールスマンシップクラブ・オブ・ダラス主宰の“バイロン・ネルソン・プライズ”が創設された。同賞はネルソンと同じ博愛の精神を持つゴルフファーに贈られる栄誉ある賞である。

　今回受賞したロペスはアマチュア時代から数々の年少記録を塗り替え、LPGAツアーデビューイヤーの1978年には5連勝を含む年間9勝を挙げ女子ゴルフ界に一大センセーションを巻き起こしている。また3人の子供を育てたママさんゴルファーとしても有名でメジャー3勝、ツアー通算48勝の実績を持っている。

　ちなみに2007年に新設された同賞の栄えある第一回受賞者はトム・レーマン（米）。続く2008年はケン・ベンチュリ（米）、2009年にはアーノルド・パーマー（米）、2010年はトム・ワトソン（米）、昨年はコース設計家のディーン・ビーマン氏（米）が選ばれている。