国内男子ツアーのダイヤモンドカップゴルフは24日、千葉県のザ・カントリークラブ・ジャパンを舞台に第1ラウンドの競技を終了。前週ツアー初Vを達成したジェイ・チョイ（米）が勢いそのままに8アンダー64と爆発し、後続に2打差をつけて単独トップに立った。2打差の2位タイには藤田寛之、金庚泰（韓）、谷岡達弥の3人がつけている。一方、ディフェンディング・チャンピオンの小田孔明は2オーバー74と崩れ100位タイと苦しい位置で初日のラウンドを終えた。

　前週のとおとうみ浜松オープンでルーキー藤本佳則との激闘を制し、悲願の初Vを手にしたチョイがこの日も圧巻のゴルフを見せた。チョイは出だしの10番で幸先良くバーディを奪うと、14番、16番、18番でバーディを重ねて前半を4アンダーで折り返す。後半に入っても勢いは衰えず、4つのバーディを奪ってノーボギーの8アンダー64でホールアウト。2週連続Vに向けて絶好のスタートを切った。

　全米オープン日本地区最終予選会で本戦（現地時間6月14?17日／カリフォルニア州、オリンピックC）の出場権を獲得したベテランの藤田も快調なゴルフを披露。インスタートの前半を2アンダーで回ると、後半出だしの2ホールで連続バーディを奪う。さらに4番、7番でバーディを加えて6アンダー66の好スコアをマークし、首位に2打差の好位置を確保している。

　先週惜しくもプロ3戦目というツアー最速での優勝を逃した藤本。それでも今週優勝すれば、日本ゴルフツアー機構（JGTO）発足後の最短優勝記録である5試合を塗り替えることができる。その偉業へ向けスタートした初日は、前半こそ2バーディ、ノーボギーで回るも後半に1つスコアを落として1アンダー71どまり。首位に8打差の37位タイとやや出遅れた。

　また、ここ2戦連続でトップ10入りを果たしている池田勇太だが、いずれも第1ラウンドは出遅れていた。今大会は好発進を切るべくスタートしたが、1バーディ、1ボギーのイーブンパー72で58位タイとまたも苦しいスタートとなった。同じ58位タイには谷口徹、武藤俊憲、ルーキーの浅地洋佑が並んでいる。

　その他上位陣は、首位と3打差の5位タイに小平智、上平栄道、兼本貴司の3人がつけ、4打差の8位タイにカート・バーンズ（豪）、篠崎紀夫ら。ベテランの片山晋呉は3アンダー69で回り、久保谷健一、河井博大らと並んで13位タイとなっている。一方で、大会連覇を狙う小田は2オーバー74とスコアを崩し、100位タイと大きく出遅れた。