タイガー、13ホールでギブアップ 腰痛で棄権…
2014年3月3日(月)午前11:09
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ムービングデーのチャージも束の間、タイガー・ウッズ(米)が腰痛を理由に完走せずコースを去った。
現地時間2日に行われた米男子ツアーのフロリダシリーズ初戦 ザ・ホンダ・クラシック(フロリダ州PGAナショナル・リゾート チャンピオンC)最終日、前日のチャージで17位タイに浮上し「ボールゲーム(上位争い)に参加出来るところまで来た」と語っていたタイガーだったが、一夜明け棄権を余儀なくされた。
スタート直後の2番でボギー、続く3番パー5でダブルボギーを叩くなど出だし4ホールで4つスコアを落としたタイガーは、その後持ち直すことなく前半を5オーバー40で折り返す。その時点でリーダーボードを急降下し50位台まで順位を下げていた。後半に入ってプレーの内容的には落ち着きを取り戻し10番から13番までパーをセーブしたが、その直後「腰痛」を理由に棄権を表明。駐車場に直行しコースを後にした。
シーズン3試合目(欧州ツアー1試合)にして優勝はおろかトップ10フィニッシュさえない今季のタイガー。次週は連覇がかかるWGC-キャデラック選手権(6?9日/フロリダ州TPCブルーモンスター at ドラル)への出場が予定されており体調回復が急務。本丸である今季メジャー初戦のマスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)までにはキャデラック選手権の後、アーノルド・パーマー招待(20?23日/フロリダ州ベイヒルC&ロッジ)に出て調整を行い、2週間休んで2008年の全米オープン以来6シーズンぶりのメジャー制覇に臨むことになるが、世界ランク1位の前途には暗雲が立ち込めている。
それでも舞台のPGAナショナル・リゾート チャンピオンCの改修を手掛けたジャック・ニクラウス(米)は「タイガーは自分の記録(メジャー通算18勝)を抜いてくれると信じている」と現在メジャー通算14勝で足踏み中のタイガーの肩を持つ。38歳になった孤高の王者にとってここが正念場といえそうだ。