シニアPGA選手権、R.チャップマンが単独首位! 室田29位タイ発進
2012年5月25日(金)午前10:58
ロジャー・チャップマン(英)が難コンディションの中で試合を引っ張っている。
米チャンピオンズツアーの今季メジャー初戦、シニアPGA選手権第1ラウンドは現地時間24日、ジャック・ニクラウス設計のザ・ゴルフクラブ at ハーバーショアズ(ミシガン州)を舞台に開幕。ミシガン湖から吹きつける強風と難グリーンに誰もが苦しいプレーを強いられたが、そんな中で3アンダー68をマークしたチャップマンが単独首位に立った。
欧州シニアツアーはスポンサー離れが相次ぎ、今季はまだ5月に1試合が行われただけ。そのためチャップマンも「今年はまだ1試合しかしていないから、たぶんこれが試合ではまだ4ラウンド目だと思う。遠いし、長く待たされたけど(3アンダーが出せて)うれしい」と、好スタートに満足した様子。バルハラGC(ケンタッキー州)で行われた昨季大会では27位タイだったが、今年はいきなり存在感を示した。
強い風にも負けずにパー3以外の13ホール全てでフェアウェイをキープして5バーディ、2ボギー。「ただ、ここに来てできる限りいいプレーをすることしか考えていなかった。でも今日はとてもうれしい、この調子を続けたい」と、メジャータイトルを静かに狙っている。
チャップマンに1打差の単独2位にはジョン・クック(米)がつけ、さらに1打差の3位タイでジェイ・ハース(米)、ジェフ・スルーマン(米)ら6人が追っている。
またこの日、実力者たちの明暗は分かれ、ベルンハルト・ランガー(独)は2オーバー73で29位タイとまずまずの位置につけたが、フレッド・カプルス(米)、トム・レーマン(米)は揃って5オーバー76を叩き86位タイといずれも出遅れている。
日本勢は、昨季大会3位の室田淳が2オーバー73でプレーしてランガーらと並ぶ29位タイと、まだまだ優勝を狙えるポジションにいるが、他の2人は苦しいスタートになった。芹澤信雄が6オーバー77で102位タイ、白浜育男が7オーバー78で113位タイと、いずれも予選通過すら危ぶまれる初日になってしまった。
尚、ディフェンディング・チャンピオンのトム・ワトソン(米)は、手首の故障のため出場していない。