タイガー2位タイ、メジャー15勝目へ向け好発進!
2012年6月15日(金)午後0:37
- この記事のキーワード
タイガー・ウッズ(米)がメジャー15勝目に向けて好スタートを切った。
コースレイアウトの関係で、1番と9番の2つのティーから変則的なスタート方式を取る全米オープン第1ラウンド(現地時間14日/カリフォルニア州、オリンピックC)。タイガーは永遠のライバルであるフィル・ミケルソン(米)、今季のマスターズ王者ブッバ・ワトソン(米)と同組でプレーし、まだポケットに手を入れて歩くほど寒い午前7時33分に9番ティーに現れた。
前夜に強い風が吹いて練習ラウンドとはコースが豹変し、戸惑う同じ組のミケルソンとワトソンの2人は出だしボギー発進。しかしタイガーはそこをきっちりパーで切り抜けると、14番でボギーが先行したが、17番パー5でバーディを奪い返す。前半、同組の2人がスコアメイクに苦しむ中、タイガーは淡々と忍耐強いプレーを続けた。
“世界で最も難しい6ホール”と呼ばれる1番からは、メジャー14勝の実力を発揮。4番できついフックラインの3メートル、5番では5メートルのパットを沈め連続バーディを奪ってガッツポーズを見せた。6番でこの日2つ目のボギーを叩いたものの、そのままホールアウトして1アンダー69。単独首位のマイケル・トンプソン(米)からは3打差ながら、ジャスティン・ローズ(英)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)らと並ぶ2位タイの好発進を切った。
ミケルソンが6オーバー76で93位タイ、ワトソンが8オーバー78で125位タイとコースに打ちのめされたのとは対照的に、アンダーパーでプレーを終えたタイガー。「良いゲームプランを持って、一日それを実行出来た。アンダーパーで終われたのは凄く嬉しい。でも昨日(の練習ラウンド)も同じ時間にスタートしたのに、こんなじゃなかった。こんなにコースが変わるなんてビックリ。それにアジャストしないといけなかったけど、うまく出来たね」と、白い歯を見せた。ロッコ・メディエート(米)と19ホールに及ぶプレーオフを激戦を制した2008年大会以来の全米オープン制覇へ向け、文句のない滑り出しとなった。