タイガー好発進、単独首位はM.トンプソン! 石川15位タイ
2012年6月15日(金)午後1:30
第112回全米オープン(カリフォルニア州、オリンピックC)は現地時間14日、第1ラウンドの競技を終了。前夜に吹き荒れた風の影響でフェアウェイ、グリーンが乾き、練習ラウンドとは全く違うコンディションにトッププレーヤーたちが苦しめられた。
そんな中、ただひとり涼しい顔でプレーしたのが、ツアー未勝利の27歳マイケル・トンプソン(米)だ。5年前に同じコースで行われた全米アマチュアゴルフ選手権2位の経験を活かして4アンダー66の好スコアでラウンド。並み居る猛者たちを尻目にリーダーボードの最上段を射止めた。
トンプソンから3打差の2位タイグループに、メジャー14勝のタイガー・ウッズ(米)、2010年大会覇者のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、デビッド・トムズ(米)、ジャスティン・ローズ(英)、ニック・ワトニー(米)の5人。さらに1打差の7位タイに2003年大会王者のジム・フューリック(米)、マット・クーチャー(米)、イアン・ポルター(英)ら8人がつけている。
今大会を3度制しているタイガーだが、最後に勝ったのは2008年。メジャータイトルともそれ以来縁がない。しかし2週前のザ・メモリアル・トーナメントで勝利に手にし、自信を取り戻して今大会に臨んでいるだけに、メジャー15勝目を飾るべく2日目以降もしっかりと自分のプレーを貫きたいところだ。タイガーと同組で回ったフィル・ミケルソン(米)は6オーバー76で93位タイ、マスターズ王者ブッバ・ワトソン(米)も8オーバー78で125位タイと大きく出遅れている。
ディフェンディング・チャンピオンで世界ランク2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)、同1位ルーク・ドナルド(英)、同3位リー・ウェストウッド(英)の世界トップ3同組対決は揃って乱調に終わった。スタートの1番でダブルボギーを叩いたウェストウッドは3オーバー73の40位タイに踏ん張っているが、他の2人は良いところなしだった。マキロイは7オーバー77で109位タイと連覇への道は果てしなく遠くなり、ドナルドは9オーバー79を叩いて140位タイと難コースの前に完全に打ちのめされた。
日本勢は、注目の石川遼が1オーバー71のラウンドで首位に5打差15位タイの好位置につけた。しかし藤田寛之は5オーバー75で74位タイ、高山忠洋は7オーバー77で109位タイ、谷口徹は8オーバー78で125位タイと下位に低迷している。
コンディション次第で今後の展開が全く読めず、例年以上に我慢比べの様相を示している今季メジャー第2戦の全米オープン。今年から、首位から10ストローク以内という予選カットライン項目がなくなり、60位タイまでになったことも含め、誰もが必死の第2ラウンドを迎えることになりそうだ。