マイケル・アレン（米）が、メジャーでの戦いを自信に変えて、初の米チャンピオンズツアー賞金王タイトルに向かって今季3勝目を狙う。

　現地時間22日開幕のモントリオール選手権（カナダ、バレ・デュ・リシュリュ・ベルシェール）は、実力者ベルンハルト・ランガー（独）と昨年、ツアーを引っ張ったトム・レーマン（米）の2人が不在。そんな中、注目を集めているのがアレンだ。

　欧州ツアーでは1勝した経験があるものの、米レギュラーツアーでは未勝利。米チャンピオンズツアーでは、2009年のメジャー大会、シニアPGA選手権が初優勝で、あとは今季2勝しているだけという、正直これまであまり知られていなかった選手なのだ。

　だが、53歳の今年、最終予選から出場権を獲得し、最年長出場選手として全米オープンでプレー。世界ランキングトップ2すら予選落ちした難コース、オリンピックC（カリフォルニア州）で予選を突破して56位タイとなる実力を見せている。

　今季の米チャンピオンズツアーでは10戦2勝で、トップ10をはずしたのが3回だけと好調をキープ。ビッグネームたちを向こうにまわして、賞金ランキング首位でツアーを引っ張っており、ライバルの少ない今大会でさらにタイトルに近づきたいところだ。

　ディフェンディング・チャンピオンのジョン・クック（米）やジェイ・ハース（米）、マーク・カルカベッキア（米）らも参戦。アレンの前に立ちはだかるべく技を競い合う。