異常事態の中、タイガーチャージ炸裂で2位タイ浮上! 今田53位タイ
2012年7月1日(日)午前11:18
- この記事のキーワード
前夜から朝方にかけて猛烈な雷雨をもたらした嵐の影響でコース内の木々がなぎ倒されギャラリーの入場が禁止される異常事態の中、タイガー・ウッズ(米)のチャージが炸裂した。
米男子ツアーのAT&Tナショナルは、昨年全米オープンを開催したメリーランド州のコングレッショナルCCを舞台に現地時間30日、第3ラウンドの競技を行ったがその模様は普段とはまったく趣きを異にしていた。
ギャラリースタンドに人影はなくチップインバーディにも拍手はない。人々の話題はもっぱら「あの嵐の中、けが人が出なくて良かった」というもの。11位タイからスタートしたタイガーは前半チップインを含む3つのバーディを奪いリーダーボードを駆け上がったが、ロープの外で見守るのは関係者やボランティア、メディアの人間のみ。前半は快調だったが10番パー3でこの日4つ目のバーディを奪ったところでチャージは小休止。そのまま4アンダー67でホールアウトし、通算6アンダーで単独トップのブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)に1打差の2位タイに浮上し3日目の競技を終えることとなった。
タイガーと同じ2位タイにつけるボ・バン・ペルト(米)は「これでタイガーも僕らの気持ちがわかったんじゃないかな? ギャラリーがいない中回るのは張り合いのないもの。でも自分たちのギャラリーは普段だって15人か20人。大ギャラリーを引き連れてプレーするタイガーにとって違和感はあっても、僕にとっては心地良かった」と異様な雰囲気の中でのプレーを振り返った。
さらにタイガーと並ぶ2位タイにツアールーキーであるノ・スンヨル(韓)がつけ、通算5アンダー5位タイに前日のトーナメントリーダー、ハンター・メイハン(米)とビリー・ハーレーIII(米)の2人。さらに通算4アンダー単独7位にジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)がつけたが、5位タイの好位置からスタートしたビジェイ・シン(フィジー)はスコアを2つ落とし通算2アンダーで、前週優勝のマーク・リーシュマン(豪)らと並ぶ12位タイに後退した。
また、5月以降不調が続いていた昨季の国内男子ツアー賞金王べ・サンムン(韓)も3アンダー68で回ってシンらと並び12位タイにつけ、3月のトランジションズ選手権でプレーオフに敗れて以来久々に優勝争いに絡めそうだ。
一方、3試合ぶりに予選を突破し、この日10番からスタートした今田竜二は前半3バーディを奪ってスコアを伸ばしたが、後半に入って失速。2番パー3で痛恨のダブルボギーを叩くと続く3番&4番も連続ボギー。一気にスコアを落とし2オーバー73でホールアウト。通算6オーバーで53位タイにとどまっている。