記録に向けてタイガーの勢いが止まらない!?
2012年7月5日(木)午前11:52
- この記事のキーワード
タイガー・ウッズ(米)が、故サム・スニード(米)の持つ米ツアー通算82勝の最多記録に向けて走り出す。
先週行われた米男子ツアーのAT&Tナショナルでツアー通算74勝目を飾り、ジャック・ニクラウス(米)を抜いて歴代2位の記録を樹立したタイガーが、同ツアーのザ・グリーンブライヤー・クラシック(現地時間5日開幕/ウェストバージニア州、ザ・オールド・ホワイトC)に挑む。2週後に控えた全英オープン(現地時間19?22日/英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)でメジャー15勝目を狙うタイガーにとって大切な大会だが、同時に、幼い頃から目標にしてきたニクラウスを抜いたという感慨を持って臨む試合でもある。
幼い頃から天才の呼び声高かったタイガーは、自分の部屋の壁にニクラウスの記録をすべて貼っていた。それを塗り替えることを目標に練習を重ねてプロになり、史上最年少メジャー優勝など、いくつかの記録ではすでにニクラウスを上回っていた。だが、通算勝利数となると話は別。特に、そこに至るまでの大スランプとスキャンダルを乗り越えたから尚更だろう。もちろん、メジャー通算18勝の記録を抜くという大目標は残っているが、それと平行して挑むのがスニードの82勝の金字塔なのだ。「サム(スニード)の記録は本当に凄い。当時の相手は(ベン)ホーガン(米)や(バイロン)ネルソン。容易い相手じゃなかったのだから」と言いながらも、笑顔がのぞくのは自信を取り戻したからに他ならない。
その他、予選ラウンドをタイガーと同組で回るウェブ・シンプソン(米)、スティーブ・ストリッカー(米)に加え、タイガーの最大のライバルであるフィル・ミケルソン(米)も参戦。また、2010年大会覇者スチュアート・アップルビー(豪)、昨季の全米プロゴルフ選手権王者キーガン・ブラッドリー(米)、ジム・フューリック(米)、トム・ワトソン(米)、デービス・ラブIII(米)、ダスティン・ジョンソン(米)ら実力者が揃って出場し大会を盛り上げる。
日本勢では今田竜二が参戦。まずは先週のAT&Tナショナルに続く2戦連続予選突破を目指す。