49歳V.シン単独トップ! タイガー&今田は88位タイ出遅れ…
2012年7月6日(金)午前9:27
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シニア入り目前のビジェイ・シン(フィジー)が、4年ぶりの優勝に向け絶好のスタートを切った。
現地時間5日に開幕した米男子ツアーのザ・グリーンブライヤー・クラシック(ウェストバージニア州、ザ・オールド・ホワイトC)第1ラウンド。8バーディ、1ボギーの7アンダー63の好スコアをマークした49歳のシンが単独トップに立った。
1打差の2位タイに48歳のジェフ・マガート(米)、マーティン・フローレス(米)、ジョナサン・バード(米)が続き、2打差の5位タイに全米オープン王者ウェブ・シンプソン(米)、J.B.ホームズ(米)、アンドレス・ロメロ(アルゼンチン)らがつけている。
「いったいどこからこんなスコアがやって来たのかわからない」とおどけた表情で語ったシン。前週のAT&Tナショナルでは途中まで上位争いを演じながら、最終日に『81』の大叩きで49位タイに沈み苦い思いを味わった。しかし今大会初日は終盤4連続バーディの猛チャージでスルスルとリーダーボードを駆け上がり、最上段を射止めることに成功した。
「14番で1.5メートルのチャンスにつけながらバーディを決められずガックリしていたら、続く15番で10メートル以上のバーディパットが入ってくれた。明日以降に繋がる良い終わり方が出来た」とシン。ツアー通算34勝のホール・オブ・フェイマー(世界ゴルフ殿堂入り選手)も、ツアーでの勝ち星からは2008年のドイツ銀行選手権を最後に遠ざかっている。久々の勝利に向け、元祖“練習の虫”は「週末が楽しみ」と不敵な笑みを浮かべていた。
一方、2週連続優勝を狙うタイガー・ウッズ(米)は4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの1オーバー71と期待を裏切る初日のラウンドとなってしまった。「グリーンもやわらかいし、距離がそれほどないので、ティーショットさえ上手く行けばセカンドはショートアイアン以下で狙える絶好のスコアリングコンディションだったが、自分はグリーンのスピードをつかむのに苦労してしまった。これから練習場で色々チェックしたい」と想定外の乱調に不満を募らせる。
悪い、悪いと言われながら前週のAT&Tナショナルでシーズン3勝目を挙げ、賞金ランキングとフェデックスカップポイントランキングで1位につけているタイガー。2週後に控える大一番、全英オープン(現地時間19?22日/英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)でメジャー15勝目を狙うためにも、今週は何としても予選落ちだけは避けたいものだ。
その他の注目選手は、62歳のトム・ワトソン(米)がイーブンパー70で回り63位タイ、タイガーやシンのライバル、フィル・ミケルソン(米)は1オーバー71を叩き、タイガーと同じく88位タイからのスタートとなった。
また、日本勢唯一出場の今田竜二も2バーディ、3ボギーの1オーバー71で88位タイと出遅れ、明日以降の巻き返しが必須な状況に陥っている。