今年の3月にシニアデビューを飾ったカーク・トリプレット（米）が最終日6アンダー66の猛チャージでツアー初優勝を手にした。

　米チャンピオンズツアーの選手がジュニアを含むアマチュアプレーヤーと同組で回る変則トーナメント、ネイチャーバレー・ファーストティーオープン at ペブルビーチは現地時間8日、カリフォルニア州、モントレー半島に位置する名門ペブルビーチGLを舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日6位タイからスタートしたトリプレットが通算10アンダーまでスコアを伸ばして逆転でツアー初勝利を達成した。

　2打差の単独2位にマーク・マクナルティ（アイルランド）、4打差の3位タイにジェイ・ハース（米）、ビル・グラッソン（米）、ブラッド・ブライアント（米）が入ったが、初日から首位を走ったトム・カイト（米）は最終日にスコアを4つ落とし、通算4アンダーでディフェンディング・チャンピオンのジェフ・スルーマン（米）、ピーター・シニア（豪）らと並ぶ9位タイまで順位を下げ、4年ぶりの優勝はお預けとなった。

　勝ったトリプレットはレギュラーツアー時代に3勝を挙げ、昨年49歳で下部ツアーのネイションワイドツアー（現ウェブ・ドットコム・ツアー）で1勝を挙げた息の長いプレーヤー。シニアデビューを飾った今季は先月初旬のプリンシパル・チャリティ・クラシックで最終日に『62』を叩き出し2位タイに食い込んでいるが、今週は正確なショットにパットが噛み合い念願の優勝にこぎつけた。