A.スコット単独首位発進! タイガー、R.マキロイ、武藤らが3打差で追走
2012年7月20日(金)午前6:09
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アダム・スコット(豪)が初のメジャータイトル獲得に向けて最高のスタートを切った。
第141回全英オープンは現地時間19日、英国のロイヤルリザム&セントアンズGCを舞台に第1ラウンドの競技を行い、スコットが大会最少スコアに並ぶ『64』を叩き出して単独首位に立った。
全英名物の風が吹かず、スコアがまとめやすいコンディションとはいえ、206個のバンカーが待ち受ける難コース。そんな中でスコットは3番でボギーが先行したものの、4番のバーディで取り戻し、そこからバーディラッシュを見せた。6番、7番の連続バーディで2アンダーとしたあと、11番からは3連続、さらに15、16番でもバーディを奪い7アンダーまでスコアを伸ばす。最終18番でティーショットをラフに入れてボギーを叩き6アンダーでホールアウトしたが、それでも同じコースで行われた1996年大会にトム・レーマン(米)がマークした『64』の記録に肩を並べた。
「こんなスタートが切れてとても嬉しい。今日の静かなコンディションでアドバンテージが奪えたのは良かった。今年のメジャーでは初日にこんなゴルフが出来なかった。今日は、明日が日曜日のような気持ちでプレーしたんだ。明日以降も良いポジションにいられるよう練習してくるよ」と、笑顔のスコット。実力はありながらもなかなかメジャーで勝てなかった男が、ようやく訪れたチャンスをものにしようとしている。
その他上位陣では、首位に1打差の2位タイに1999年大会覇者ポール・ローリー(英)、マスターズ王者ザック・ジョンソン(米)、ニコラス・コルサーツ(ベルギー)が続き、2打差の単独5位にブラント・スネデカー(米)。3打差の6位タイにはタイガー・ウッズ(米)、アーニー・エルス(南ア)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ブッバ・ワトソン(米)らメジャー王者に加え、日本の武藤俊憲がつける展開となっている。
その他の注目選手は、世界ランクNo.1でメジャー初優勝を狙うルーク・ドナルド(英)がイーブンパー70でレティーフ・グーセン(南ア)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)、ハンター・メイハン(米)と並ぶ37位タイとまずまずの位置につけた。一方、世界ランクNo.3でやはり初のメジャータイトルを渇望しているリー・ウェストウッド(英)、フィル・ミケルソン(米)、レーマンは3オーバー73で99位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのダレン・クラーク(北アイルランド)は6オーバー76で143位タイと大きく出遅れている。
武藤以外の日本勢では、ルーキーの藤本佳則が1オーバー71で54位タイと健闘。しかし谷口徹、小田孔明は2オーバー72で80位タイ、石川遼は4オーバー74で115位タイ、藤田寛之は6オーバー76で143位タイ、高山忠洋、市原弘大が7オーバー77で150位タイと、いずれも予選通過には第2ラウンドの踏ん張りが必要だ。