B.スネデカー首位奪取、タイガー単独3位! 石川は予選落ち
2012年7月21日(土)午前6:13
ブラント・スネデカー(米)が、36ホールノーボギーの完璧なゴルフで単独トップに躍り出た。
第141回全英オープンは現地時間20日、英国のロイヤルリザム&セントアンズGCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日単独5位発進のスネデカーが好調なショットとパットを武器に大会記録に並ぶ6アンダー64をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、初日のトーナメントリーダーであるアダム・スコット(豪)に1打差をつけ単独首位で予選ラウンドを折り返した。
実はスネデカー、全英オープン出場は4回目だが、過去3回は予選すら通っていない。ところが今週は「初日からグリーンのペースがつかめている。7?8メートルのパットが決まってくれているのが大きい。これまでの全英オープンで最高のグリーン」とパットが冴え10バーディをつむぎ出した。
これまでの全英オープン予選ラウンドでの最少ストローク記録は、1992年にミュアフィールドでニック・ファルド(英)がマークした130ストロークだが、31歳のスネデカーが“サー”の称号を持つホール・オブ・フェイマー(世界ゴルフ殿堂入り選手)の記録に並んでみせた。
2000年に予選ラウンドをノーボギーでクリアし優勝を飾っているタイガー・ウッズ(米)は、初日に続いて3アンダー67の好スコアをマークして通算6アンダー単独3位の好位置をキープ。タイガーがメジャーの予選ラウンドで2日連続60台で回ったのはキャリア8度目だが、過去7回すべてで勝利をもぎ取っており、どうやら4年間遠ざかっているメジャー獲りに一歩近づいたようだ。
「全体的に良いゴルフが出来ている。天気がひとつの鍵になるが、週末の予報はそれほど悪くなさそうだ。自分にとっては良い兆候。感触は良い」と悲願のメジャー15勝目を見据えた発言をタイガーは口にしている。
その他上位陣は、通算5アンダー単独4位にトービヨン・オルセン(デンマーク)が続き、通算4アンダー5位タイにグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ジェイソン・ダフナー(米)、マット・クーチャー(米)ら5人がつけた。また、アーニー・エルス(南ア)が通算3アンダーで単独10位、メジャー無冠返上を狙うルーク・ドナルド(英)は通算2アンダー11位タイに浮上したが、ディフェンディング・チャンピオンのダレン・クラーク(北アイルランド)とフィル・ミケルソン(米)は予選敗退が決まっている。
日本勢は初日6位タイの好発進を切った武藤俊憲がスコアを2つ落としながらも通算1アンダー15位タイに踏みとどまり、メジャー初挑戦の藤本佳則は通算1オーバー40位タイで予選をクリアした。一方、石川遼はカットラインに3打及ばず通算6オーバー109位タイで予選落ち。小田孔明、谷口徹、藤田寛之、高山忠洋、市原弘大も決勝ラウンド進出を逃している。