1993年全米プロゴルフ選手権王者で、テレビのゴルフ中継で解説を務めるポール・エイジンガー（米）が、謝罪する羽目に陥った。

　ESPNで全英オープンの解説を務めていたエイジンガー。大会3日目に、米コロラド州デンバー郊外の映画館で起こった銃乱射事件の被害者を悼み、サンバイザーに黒いリボンをつけているブラント・スネデカー（米）が映った。これについての説明が流れた後、カメラが放送席のエイジンガーに移ったとき、なんと笑顔を浮かべていたことで非難を浴びたのだ。

　エイジンガー本人は「サングラスをしていたのを外すように言われたりしていて、何も聞こえていなかった。でも、その話の後で笑っていたなんてとんでもないこと。心はみんなとともにある」と公式に謝罪した。

　2008年ライダーカップ米国チーム主将も務めたことがあるほどの人格者で、白血病と闘った経験もあり、人の痛みには敏感なはずのエイジンガーだけに、まさかのアクシデント。誰よりエイジンガー本人が心を痛めているにちがいない。