F.カプルス逆転V! B.ランガー自滅でまたもシーズン初V逃す
2012年7月30日(月)午前7:13
フレッド・カプルス(米)が逆転で初の全英シニアオープンタイトルを獲得した。
スコットランドの名門ターンベリーを舞台に現地時間29日に行われた同大会最終ラウンド。首位のベルンハルト・ランガー(独)に1打差の単独2位からスタートしたカプルスが上がり2ホール連続バーディを奪って3アンダー67をマーク。通算9アンダーとし今季2勝目を達成した。
マスターズチャンピオン同士の一騎打ちとなった最終日。前半は両者譲らぬ展開となったが、後半明暗を分けることに。11番のバーディでカプルスがランガーに並ぶと、続く12番でランガーが痛恨のダブルボギーを叩いて後退。意気消沈したランガーは14番から3連続ボギーを叩き、この日だけで5つスコアを落として通算2アンダー6位タイに終わった。
一方、カプルスは「ホールバーグの足音がひたひたと背後に迫ってきたのを感じた」と終盤トップギアに切り替え17番でバーディ。最終18番では7.5メートルのパットをねじ込み連続バーディを奪ってゲイリー・ホールバーグ(米)に2打差をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。
「全英と名の付くタイトルを獲るのは初めてだから最高に嬉しい。来年ミュアフィールド(スコットランド)で開催される全英オープン(レギュラーツアー)に出場する権利を得られて最高。ターンベリーという最高の舞台で、チャレンジングな天候の中、シニアオープンという最高のタイトルを獲れて感無量だ」と喜んだカプルス。初日66位タイと出遅れながら2日目以降圧巻のゴルフで今季メジャー最終戦を制した。
その他、通算4アンダー3位タイにカール・メイソン(英)、ディック・マスト(米)、バリー・レーン(英)の3人。ランガーと並ぶ6位タイにマーク・ウィービー(米)、ジョン・クック(米)、ピーター・ファウラー(豪)が入り、ターンベリーを得意とするトム・ワトソン(米)、トム・レーマン(米)らが通算1アンダー10位タイに食い込んだ。
日本勢は前日まで健闘していた井戸木鴻樹がダブルボギーを3つ叩くなど11オーバー81と乱れる大誤算。通算16オーバー66位タイに沈んだ。また、13オーバー83を叩いた奥田靖己も通算22オーバーまでスコアを落として単独76位に終わっている。
尚、羽川豊、青木功、須貝昇はすでに予選ラウンドで姿を消した。