J.フューリック僅差堅首 タイガーようやく60台で24位タイ浮上
2012年8月5日(日)午前9:26
- この記事のキーワード
ジム・フューリック(米)が2年ぶりの優勝に王手をかけたものの、爆発力のある選手たちが背後に迫ってきた。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第3戦の米男子ツアー、WGC-ブリヂストン招待はオハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に現地時間4日、第3ラウンドの競技を終了。風が吹く難しいコンディションとなったこの日、出だし直後の2番のバーディで独走態勢に拍車がかかり、ハーフを折り返した時点で後続に4打差をつけ首位を快走したフューリック。しかし後半はノーバーディ(1ボギー)とスコアを伸ばせず、結局前日と変わらず通算11アンダーで単独2位のルイス・ウーストハウゼン(南ア)に1打差に詰め寄られた。
最終18番で長いバーディパットを沈めていればフューリックに並んでいたウーストハウゼンは2アンダー68で回り通算10アンダー。通算7アンダー単独3位にキーガン・ブラッドリー(米)がつけ、2日連続3アンダー67の好スコアをマークしたローリー・マキロイ(北アイルランド)が通算6アンダーでスティーブ・ストリッカー(米)と4位の座を分け合っており、メジャー優勝の経験がある実力者たちが虎視眈々と逆転Vに照準を合わせている。
一方、今大会7度の優勝経験を持ちながら、今週パッティングに苦しみ下位に低迷していたタイガー・ウッズ(米)にはようやく明るい兆し。3日目にして初の60台(2アンダー68)をマークし通算イーブンパーまでスコアを戻すと「ショットの内容はここまでずっとトップ5にいてもおかしくなかったのに、とにかく昨日まではパターが入らなかった。でも今日はアライメント(構える向き)に気をつけるようにしたら転がりが良くなった。今週は手遅れだけれど全米プロには間に合いそうだ」と次なるメジャーに向け視界良好であることを打ち明けた。
この日は18ホール中15ホールでパーオンするなど、本人の言葉を裏付けるようにショットは好調。フューリックと11打差の24位タイから8度目の優勝を狙うのは難しいが、最終日はタイガーらしいチャージが期待出来そうだ。
日本勢では石川遼がイーブンパー70にスコアをまとめ、通算3オーバーでフィル・ミケルソン(米)らと並び39位タイにつけたのが最高。武藤俊憲が通算7オーバー59位タイ、藤本佳則は通算8オーバー63位タイに低迷中。尚、初日出遅れた谷口徹は棄権を表明している。