タイガーが完全復活へ3打差好発進! 首位はC.ペターソン
2012年8月10日(金)午前11:43
- この記事のキーワード
タイガー・ウッズ(米)がメジャー15勝目に向けて淡々とプレーを続けている。
米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第94回全米プロゴルフ選手権第1ラウンド(現地時間9日/サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート)は、6アンダー66でプレーしたカール・ペターソン(スウェーデン)が単独首位に立ち、ローリー・マキロイ(北アイルランド)ら4人が1打差で追う混戦模様。さらに1打差でディフェンディング・チャンピオンのキーガン・ブラッドリー(米)、ジョン・デイリー(米)、アダム・スコット(豪)、アーロン・バデリー(豪)らが追っているが、タイガーは3アンダー69で回って、石川遼らと並ぶ14位タイにつけた。
キアワ名物の風がまだほとんどなく、タイガーはフェアウェイもグリーンも柔らかい午前8時30分のスタート。「キーガン・ブラッドリーとプレーしたんだけど、2ホール終わって彼は3アンダー。ボードを見ると、何人かは6番までに4アンダーで回っていたし、6アンダー、7アンダー、いや、8アンダーが出てもおかしくない日みたいだったけど、風が吹けばコンディションは変わる。5アンダーなら恐らくトップ10には入れると思ってプレーしたんだ」と振り返ったタイガー。その言葉どおりに午後になると本当に風が強くなり、スコアの伸びはピタリと止まってしまった。
待望のメジャー15勝目に向けていいスタートを切ったタイガーだが、全米オープンでも初日、1アンダー69でラウンドして36ホールを終えて首位タイに立っていながら、最終的には21位タイ。全英オープンでも初日、3アンダー67でプレーしながら、3位タイに終わっている。それだけに、残り3日間が気になるところだ。
問題のパッティングについても「同じように考えて同じようにプレーしているけど、今日はいくつか入った」とニヤリと笑ったタイガー。マイペースのプレーでリズムをつかめれば、久しぶりにガッツポーズを連発する週末が期待できそうだ。
首位のペターソンは「今朝はコースがやさしく見えた」と、やはり風のないコンディションを生かしての好発進。メジャー初優勝に向けて突き進む。
その他の主な選手は、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)が2アンダー70で25位タイ、全米オープン、WGC-ブリヂストン招待で続けて逆転負けしたジム・フューリック(米)、全英オープン王者アーニー・エルス(南ア)、藤田寛之、谷口徹が揃ってイーブンパー72で45位タイ。フィル・ミケルソン(米)、ブッバ・ワトソン(米)は1オーバー73で66位タイ。メジャータイトルを渇望する世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、同4位のリー・ウェストウッド(英)の2人は、ドナルドが2オーバー74で88位タイ、ウェストウッドが3オーバー75で106位タイといずれも予選通過が危ういほど出遅れている。