松山、左手は順調回復! タイガーはNo.1死守に慎重
2014年3月6日(木)午前11:20
松山英樹がブルーモンスターに立ち向かう。
世界ランク上位のプレーヤーだけが出場を許された世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ第2戦、WGC-キャデラック選手権は現地時間6日、フロリダ州のブルーモンスター at トランプナショナルドラルを舞台に開幕。マスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)まで約1か月となり、昨季のメジャー王者4人が今年初めて、試合で激突する。もちろん世界ランク上位陣もほぼ顔を揃えているが、そこに挑むのが同ランク22位の松山だ。
先週の米男子ツアーフロリダシリーズ初戦、ザ・ホンダ・クラシックの初日を終えて左手親指から手首の痛みを訴えて第2ラウンドスタート前に棄権した松山だが、早い決断の甲斐あって復調。月曜日のうちにコースに現れ、練習場でじっくりと調整すると、翌日にはアウト9ホール、大会前日の水曜日にはイン9ホールをプレーし、笑顔をのぞかせるまでになった。
最初は左腕全体に痛々しく施されていたテーピングも徐々に範囲が狭まり、ブルーモンスターと呼ばれる難コースすべてをチェックし終わった時には、心配のないほどに回復した。
今大会終了後には帰国して東北福祉大の卒業式に出席。昨年から苦しめられている故障箇所の精密検査などを行うのと並行して、プロとして初めて出場するマスターズへの最終調整を行う予定でいる。そのため、マスターズ前の最後の1戦となる今大会でしっかり手応えを得ようと、集中力を高めている。
一方、連覇と大会8勝目がかかる世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ(米)には、やはりいろいろな意味で注目が集まっている。ザ・ホンダ・クラシック最終日の13番終了後に腰痛を理由に棄権したことから心配されていたが「治療は最高だった」と笑顔でコース入り。「(第1ラウンドの)木曜日までフルショットはしない」と、キャディと歩いてコースを見て回った。得意とするブルーモンスターだが、今年はコース設計家のギル・ハンス氏の手によって数ホールが改造されており、それをまだ見ていなかったのだ。
本大会は世界ランク順の組み合わせになるため、第1ラウンドからアダム・スコット(豪/同ランク2位)、ヘンリック・ステンソン(スウェーデン/同ランク3位)と同じ組でプレーするが、ここでスコットが勝ってタイガーが下位に甘んじれば、No.1の座を奪われることもわかっている。今季は、やはり得意コースのはずのトリーパインズGC(ファーマーズ・インシュランス・オープン)でまさかの3日目カットを喫しているだけに、万全の態勢を整えて大会に挑む。