ロジャー・チャップマン（英）が、主戦場である米チャンピオンズツアーで再び自分のプレーを見せようと意気込んでいる。

　今季、シニアPGA選手権、全米シニアオープンでメジャー2勝を飾っているチャップマンだが、全英シニアオープンは首の故障のため棄権を余儀なくされた。その後、先週行われたレギュラーツアーの全米プロゴルフ選手権に出場したが、実は現地入りするときに散々な目に遭っていた。本人いわく、飛行機の遅れでワシントンの空港に14時間缶詰めにされ、クラブとスーツケースがどこかへ行ってしまったという。最終的には荷物は届いたものの、紛失すら危ぶまれたほどだ。

　広い国土を持つ米国を移動するプロゴルファーたちにはよくあるエピソード。チャップマンは結局、全米プロでは予選落ちしたが、主戦場のシニアツアーに戻ってきて水を得た魚のように生き生きとした表情を見せている。

　現地時間17日に開幕するディックス・スポーティンググッズ・オープン（ニューヨーク州、エンジョイGC）を前に「（シニアPGA選手権では）トップ20には入れれば良いと思っていた。でも、日曜日の昼に突然首位に立っていることに気がついて…。とにかく楽しかったよ。優勝は素晴らしいね」と振り返ったチャップマン。「首も良くなっている。全英シニアオープンで棄権した金曜日の朝は本当に痛かった。1週間ボールが打てなかったからね」と体の調子も良くなっていると語り、今季3勝目に意欲を見せた。

　その他、トム・レーマン（米）、ベルンハルト・ランガー（独）、トム・ワトソン（米）ら実力者たちも参戦。尚、日本勢は出場しない。