世界の実力者たちが集結する公式戦が幕を開ける。

　国内女子ツアーの今季公式戦初戦、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップが茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 西コースを舞台に9日より開幕する。前週復活優勝を果たした横峯さくら、出場3試合連続優勝を狙う佐伯三貴、今季好調の森田理香子、昨季賞金女王の全美貞（韓）、大会3連覇を狙うアン・ソンジュ（韓）らを中心にした国内ツアー勢と今大会のために乗り込んでくる面々が激突する。

　海外から参戦するの選手の筆頭は昨季プレーオフでアンに敗れたモーガン・プレセル（米）とインビー・パーク（韓）だ。2010年大会覇者のプレセルは大会の常連でそのプレーを見にくるファンも多い人気者。一方のパークは昨季米女子ツアーの賞金女王となり、現在はロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1。更なる実績を積んでの大会に乗り込んでくる。

　また、昨季米ツアーで優勝を経験した宮里美香、16歳のアマチュアながらすでに欧米豪のツアーで優勝実績を持つリディア・コ（ニュージーランド）らも出場予定。特に日本初登場となるコのプレーには注目だ。韓国出身だが6歳でニュージーランドに移住後、ゴルフに真剣に取り組み始めたコは、2012年1月に豪州女子ツアーのニューサウスウェールズ・オープンで男子も含めたプロツアー史上世界最年少優勝（14歳9か月5日）を達成。全米女子オープンローアマ、全米女子アマチュアゴルフ選手権制覇の後、8月のCNカナディアン女子オープンで米ツアー史上最年少記録を大きく塗り替える15歳4か月2日で優勝した。その後も勢いは止まらず、今季も欧州＆豪州ツアー共催のISPSハンダ・ニュージーランド女子オープンで優勝しており、日本でもタイトルを増やす勢いで乗り込んでくる。

　更にフォン・シャンシャン（中）、リュウ・ソヨン（韓）ら米ツアーの実力者に加え、今季国内ツアーで初優勝を果たした一ノ瀬優希、堀奈津佳、比嘉真美子といったニューヒロインたちも登場する。春の茨城で繰り広げられる女の戦い。今年も激戦となるのは必至だ。