タイガー不発でメジャーV遠のく R.ファウラー急浮上
2013年6月16日(日)午前10:52
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今季メジャー第2戦、第113回全米オープンは現地時間15日、ペンシルベニア州のメリオンGCを舞台に順延となっていた第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行ったが、タイガー・ウッズ(米)の5年ぶりメジャー制覇はどうやらお預けになりそうだ。
第3ラウンドを13位タイとまずまずの位置からスタートしたタイガーは、出だしの1番で直角に切れるスライスラインを読み切って幸先の良いバーディ発進。ところがそれ以降肝心のアプローチとパットがまったく決まらず“らしからぬプレー”で7ボギーの大誤算。ズルズルとリーダーボードを下降し、通算9オーバー31位タイまで後退した。
単独トップに立った永遠のライバル、フィル・ミケルソン(米)とは実に10打差。2008年の全米オープン以来5年ぶりのメジャー通算15勝目が遠のいた。
対照的にこの日急浮上したのが人気者のリッキー・ファウラー(米)だ。忍耐力が試される展開の中、4バーディ、1ボギーの3アンダー67をマーク。第2ラウンド終了時点では松山英樹と同じ37位タイだったが、単独9位(通算3オーバー)にジャンプアップした。
「ようやくすべてが噛み合った。初日も内容は悪くなかったのにパットが決まらず苦しんだけれど、今日はいくつか良いパットが入ってくれた。明日が楽しみ」とファウラーはメジャー初勝利に照準を合わせた。
ファウラーはアマチュア時代の2009年、このコースで行われたアメリカ選抜と英国・アイルランド選抜がチーム戦で対抗するウォーカーカップに出場。4戦全勝(マッチプレー)と素晴らしい戦績を残している。
「このコースで良いプレーをした記憶があるのは確か。明日はどれだけ我慢出来るかが勝負になる。今日のようなプレーが出来れば最高だね」と24歳。もちろんファウラーにも4打差を逆転するチャンスは大いにある。