名門オーガスタに初の女性会員!
2012年8月21日(火)午後0:11
ゴルフの祭典マスターズの舞台で、これまで女性会員のいなかったオーガスタナショナルGC(ジョージア州)が、10月から2人の女性メンバーを迎えることを決めた。
オーガスタナショナルGCの初代女性会員に選ばれたのは、元米国務長官のコンドリーザ・ライス氏と、サウスカロライナ州の投資家ダーラ・ムーア氏。マスターズ委員会のチェアマンであるビリー・ペイン氏は「これは喜ばしいことだ」と初の女性メンバー誕生を歓迎した。
また、これまで同クラブに女性会員がいないことを批判し続けてきた全米女性団体(NCWO)のマーサ・バーク会長は「オーマイゴッド! 私たちが勝った。まさか21世紀になるとは思わなかったけど、働く女性にとっては節目になる」と快哉を叫んでいた。
オーガスタナショナルGCに女性会員がいないという問題は、2002年にバーク会長率いるNCWOが大会スポンサーの不買運動を起こすと発言するなど様々な問題が起こってきた。これまでクラブ側はそれに屈しなかったため、同団体が大会スポンサー企業に対して圧力行動を起こし、マスターズは2年間スポンサーなしで開催されたという経緯もある。
1932年12月にオープンしたオーガスタナショナルGCの会員は約300人と言われている。だが1990年まで黒人メンバーすらおらず、その後も女性会員はいないままだった。しかし今年はマスターズの有力スポンサーであるIBMのCEO(最高経営責任者)に、初めて女性のバージニア・ロメッティ氏が就任したことで、その成り行きが注目されていた。(STATS-AP)