P.ハリントンが単独首位! タイガー vs. R.マキロイは元王者に軍配
2012年8月24日(金)午前10:32
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メジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、2008年全米プロゴルフ選手権以来の米男子ツアー優勝に向けて好スタートを切った。
同ツアーのプレーオフシリーズ初戦、ザ・バークレイズは現地時間23日、全米オープンの舞台にもなった難コース、ベスページ・ステートパーク(ニューヨーク州)を舞台に第1ラウンドの競技を終了。4年ぶりの優勝を目指すハリントンはこの日、じっくりとプレーするつもりでスタートした。全米オープンのイメージが残っていたためだ。そして、一緒にラウンドしていたトロイ・マッテソン(米)が4番でイーグルを奪うのを見て、「わぉ! イーグルだ! と思った。全米オープンでイーグルが出たイメージだったんだ」と驚いたという。
だが、ここでハリントンは今大会が全米オープンではないことにハッと気がついた。「パープレーじゃ優勝できない。だってこれは全米オープンじゃないんだから」と、自分に言い聞かせてそこから積極的にプレー。1アンダーでフロントナインを終えると、11番から怒涛の4連続バーディを奪い、さらに16番、17番でもバーディを重ねて7アンダー64でホールアウト。フェアフェイキープ率93%、パーオン率89%というショットの冴えに加え、今季課題だったパッティングも好調でニック・ワトニー(米)、ブライアン・ハーマン(米)に1打差をつけ単独首位に立った。
メジャー3勝を誇るハリントンだが、ここのところ不調でライダーカップ(9月28?30日/米イリノイ州、メディナーCC)のメンバー入りが危ぶまれている。今大会の結果は、ライダーカップ欧州チーム入りのポイントには換算されないが、ここで活躍すれば主将推薦枠の2人に入れる可能性はある。それだけに、ハリントンにとっては大きなチャンス。「自分はただゴルフをするだけ」と、無心でのプレーを誓っているだけに今後の成り行きから目が離せない。
またこの日、最も注目を集めたタイガー・ウッズ(米)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ザック・ジョンソン(米)の組は、10番からスタートして3つのバーディを先行させた世界ランクNo.1のマキロイが先手を取った。そして3アンダーのまま折り返し、前半は14番でバーディを奪っただけで終えたタイガーに2打差をつける。ところが後半に入ると、形勢が逆転し、3バーディ、1ボギーでプレーしたタイガーは3アンダー68で回り14位タイ。一方のマキロイは1バーディ、2ボギーとスコアを落とし2アンダー69で26位タイと、初日は元世界王者に軍配が上がった。ジョンソンは4バーディ、1ボギーでラウンドし、3アンダー68でタイガーと並ぶ14位タイにつけている。
その他の主な選手は、5アンダー66の4位タイに先週のウィンダム選手権を制したセルヒオ・ガルシア(スペイン)ら4人がつけ、4アンダー67の8位タイにはダスティン・ジョンソン(米)、ジャスティン・ローズ(英)、リッキー・ファウラー(米)らがいる。また、タイガーと並ぶ14位タイには世界ランクNo.2のルーク・ドナルド(英)、フィル・ミケルソン(米)、アーニー・エルス(南ア)、イアン・ポルター(英)、ビジェイ・シン(フィジー)とビッグネームが揃って名を連ねている。
フェデックスカップポイントランク125位までの選手だけが出場を許された今大会だが、次週行われるプレーオフシリーズ第2戦のドイツ銀行選手権(8月31?9月3日/マサチューセッツ州、TPCボストン)には同ランク100位までの選手しか参戦が許されていない。2日目以降も、次週の出場権をかけたサバイバルレースが白熱する。