L.ウーストハウゼン、7連続バーディで奪首 タイガー6打差
2012年9月3日(月)午前8:12
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若き世界No.1ローリー・マキロイ(北アイルランド)と元不動の世界王者タイガー・ウッズ(米)の戦いに話題が集まったムービングデー。主役に躍り出たのは想定外の選手だった。
フェデックスカップポイントランキング上位100名のみに出場が許される米男子ツアー、プレーオフシリーズ第2戦のドイツ銀行選手権(マサチューセッツ州、TPCボストン)は現地時間2日、第3ラウンドの競技を終了。この日単独2位からスタートしたルイス・ウーストハウゼン(南ア)が怒濤の7連続バーディで一気に首位に躍り出た。
スタート直後の2番のバーディで波に乗ったウーストハウゼンは、4番から10番まで7連続バーディを奪って後続を突き放した。フロント9でマークした『29』はハーフのコース新記録。前半すべてのホールでパーオンに成功した上、最長12メートル強(8番パー3)のパットをねじ込むなど圧巻の内容で8アンダー63を叩き出した。通算19アンダーとし、2010年全英オープン以来となるツアー勝利に王手をかけた。
ウーストハウゼンのチャージの陰に隠れた格好となったのが、単独首位からスタートしたマキロイと、それを2打差で追いかけたタイガー。マクロイも6バーディ(2ボギー)を奪って4アンダー67と悪くないスコアをマークしたが、通算16アンダーはウーストハウゼンに3ストローク差の単独2位止まりだ。
また、チャージが期待されたタイガーは4バーディ、1ボギーの3アンダー68で、ダスティン・ジョンンソン(米)と並び通算13アンダー3位タイで最終日を迎えることに。大会前マキロイが予想した優勝スコアは「15アンダー」。本人は目標のスコアを3日目ですでにクリアしたが、上には上がいるものだ。最終日、2年前の全英オープンのようにウーストハウゼンが強豪を振り切ることが出来るか注目だ。
その他、3日連続3アンダー68にスコアをまとめたフィル・ミケルソン(米)が通算9アンダーでブラント・スネデカー(米)らとトップ10圏内(9位タイ)に浮上。前日まで低迷していたザ・バークレイズの覇者ニック・ワトニー(米)は3日目にしてノーボギーの5アンダー66をマークし、通算6アンダーで前日の38位タイから19位タイまで順位を上げた。同じ19位タイにはこの日のベストスコアタイ『63』を叩き出したキーガン・ブラッドリー(米)らがつけている。