プレーオフ第3戦開幕! R.マキロイ首位タイ発進、タイガーは1打差5位タイ
2012年9月7日(金)午前10:10
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プレーオフシリーズらしい激戦が繰り広げられている。
米男子ツアーのプレーオフシリーズ第3戦で、フェデックスカップポイントランク70位までの選手しか出場できないBMW選手権の第1ラウンド(現地時間6日/インディアナ州、クルックド・スティックGC)は、世界ランクNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)、元No.1で現在世界ランク3位のタイガー・ウッズ(米)がいきなり同組でプレー。フェデックスカップポイントランク首位と3位の2人に、同2位のニック・ワトニー(米)が加わってのラウンドは白熱したものとなった。
インからスタートし出だしの10番はタイガーもマキロイも揃ってバーディ。11番、13番とバーディを重ねたタイガーに対し、マキロイは13番でボギーを叩き、この時点で3打差がついた。だが、ここからが本当の戦いだった。14番ボギーのタイガーに対し、マキロイはここで2つ目のバーディを奪うと、15番でイーグルを奪取。15番バーディのタイガーと3アンダーで一気に並んだ。前半を終えて共に4アンダーと一歩も譲らない2人。後半になっても火花の散るラウンドは続いた。
ともにアイアンは冴えを見せ、パーオン率はマキロイ83%、タイガー78%。一方でフェアウェイキープ率ではマキロイ79%に対し、タイガーは50%と差がはっきりと出た。マキロイは8アンダー64の首位タイでプレーを終えたが、タイガーは後半4番でのボギーが響いて7アンダー65で5位タイ発進。フェデックスカップ年間王者とともに世界ランクNo.1の座も争う2人らしい戦いの初日はマキロイに軍配が上がった。
激しい戦いは繰り広げられたが、ショットとショットの合間には笑顔で談笑するシーンも見られた2人。「すごく楽しかった。次の世代の選手が出てきて、彼(マキロイ)はショットもパットもすごくよかった。いい子だし、素晴らしいゴルフをする。自分はあまりいいプレーじゃなかったけど、まあまあスコアにはなった。でも、ローリーは素晴らしいゴルフをした」とタイガーが言えば、マキロイも笑顔で振り返る。「タイガーとプレーするのはいつも楽しい。一緒になるたびに、僕たちはすごくいい時間を過ごすんだ」と、プレーオフシリーズに入ってからだけでも3度目となる一緒のラウンドで多くを吸収したようだ。
世代は違うが、現在はライバル同士でもある2人。シーズン終盤に2人が繰り広げる激戦が、世界中の注目を集めている。
マキロイと並走する首位タイに今季の全米オープン王者ウェブ・シンプソン(米)、ボ・バン・ペルト(米)、グラハム・デラート(カナダ)、タイガーと並ぶ首位に1打差の5位タイには実力者ビジェイ・シン(フィジー)がつけている。
他の主な選手は、世界ランク2位のルーク・ドナルド(英)が6アンダー66で7位タイ、先週マキロイに逆転負けしたルイス・ウーストハウゼン(南ア)は4アンダー68で16位タイ。ここにリー・ウェストウッド(英)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド)、アダム・スコット(豪)、アーニー・エルス(南ア)、ダスティン・ジョンソン(米)、スティーブ・ストリッカー(米)らが並んでいる。タイガー、マキロイと一緒に回ったワトニーは2アンダー70で41位タイ発進となっている。