V.シン&P.ミケルソン首位並走! タイガーは単独8位に後退
2012年9月9日(日)午前9:56
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49歳のビジェイ・シン(フィジー)が4年ぶりの優勝に王手をかける中、42歳のフィル・ミケルソン(米)が10バーディの猛攻でシンに並び、トップタイで最終日を迎えることになった。
米男子ツアー、プレーオフシリーズ第3戦のBMW選手権は現地時間8日、インディアナ州のクルックド・スティックGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。単独トップからスタートしたシンが要所でスーパーショットを繰り出し、4つボギーを叩きながら3アンダー69にスコアをまとめ通算16アンダーで首位(タイ)の座を守ったが、この日の主役はシンではなくミケルソンの方だった。
13位タイからスタートしたミケルソンはキャリアベストタイの10バーディ(2ボギー)を量産し8アンダー64と爆発。シンに並ぶ通算16アンダーまでスコアを伸ばし、今季2勝目に向け絶好の位置に浮上した。
15番では難しいアプローチを直接カップに沈めチップインバーディを奪い、17番でも距離の長い難しいラインを沈めてバーディを奪い単独トップで最終ホールを迎えたシンだったが、まさかの3パットでミケルソンに並ばれ肩を落とす。一方のミケルソンは久々の優勝争いに「チャンス到来」とばかり笑いが止まらない。かつてビッグ5(タイガー・ウッズ(米)、アーニー・エルス(南ア)、レティーフ・グーセン(南ア)、シン、ミケルソン)と呼ばれ一世を風靡したベテランコンビが最終日、どんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。
また世界ランキング4位のリー・ウェストウッド(米)が後半4つスコアを伸ばして通算15アンダー3位タイに浮上。同じく3位タイに同ランク1位のローリー・マキロイ(北アイルランド)がつけ、欧州勢が虎視眈々と逆転Vを狙っている。
さらに通算14アンダー5位タイには歴代優勝者のひとりであるダスティン・ジョンソン(米)や、アダム・スコット(豪)といった実力者が顔を揃えた。
一方、今大会5勝を誇るタイガーはこの日4番ホールで、グリーンサイドのバンカーから無理な体勢でショットを打った際、左脚(足首とひざ)を痛め前半4ボギーと苦しんだが、9番のチップインバーディで息を吹き返し3連続バーディ奪取に成功。何とか5バーディ、4ボギーの1アンダー71にまとめ、通算13アンダー単独8位に踏みとどまった。首位の2人とは3打差。まだタイガーにも逆転Vのチャンスは残されている。