初の世界ランクNo.1へA.スコット暫定6位タイ タイガー出遅れ
2014年3月7日(金)午前11:34
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世界ランキングNo.1を争う直接対決の第1ラウンドはアダム・スコット(豪)に軍配が上がった。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ第2戦 WGC-キャデラック選手権は現地時間6日、フロリダ州のブルーモンスター at トランプナショナルドラルを舞台に第1ラウンドの競技を行ったが、荒天のため日没サスペンデッドが決定。今季好調のハリス・イングリッシュ(米)が3アンダー69で回り、ハンター・メイハン(米/14ホール終了)、ジェイソン・ダフナー(米/16ホール終了)、パトリック・リード(米/11ホール終了)、フランセスコ・モリナリ(伊/13ホール終了)らと暫定ながら首位を分け合った。
この日もっとも注目を集めた世界ランクトップ3の直接対決は、現在No.2のスコットが優勝し、No.1のタイガー・ウッズ(米)が6位以下に終われば王座が入れ替わる。それだけにNo.3のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)も交えた戦いは普段以上にファンから熱い視線が注がれた。
元々、ブルーモンスターと呼ばれていたコースに改造が加わってさらに難易度はアップ。出だし3ホールは2人揃ってスコアカード通りの静かなスタートだったが、4番パー3でグリーンを捉えられずタイガーが先にボギーを叩く。その後も、グリーン上で苦しむタイガーをしり目に、スコットは8番パー5で2オンしてバーディ奪取。続く9番パー3もしっかりとバーディとした。10番パー5をパーとしたところまでで2アンダー暫定6位タイ。悪天候での中断があり、ここまでで日没サスペンデッドとなったが、暫定首位グループとは1打差で、十分に優勝の可能性を残してこの日のプレーを終えた。
タイガーは、先週のザ・ホンダ・クラシック最終日に途中棄権した腰痛についてはあまり心配がないようだが、グリーン上で四苦八苦。大会7勝目を挙げた昨年は4日間で100パットという絶好調だったパッティングがこの日はうまくいかず、8番パー5で2オンしながら10メートル弱の距離を3パットしてパーに終わり、10番パー5でも16メートルから3パットしてボギー。10番終了時点で2オーバー暫定47位タイと出遅れてしまった。
「明日は全員にとって長い1日になるだろう。明日の朝、イーブンパーに戻して第1ラウンドを終えたいね。それで第2ラウンドでスコアを伸ばせれば…」と前向きなコメントを口にしてコースを去ったタイガーだが、言葉には今一つ力がなかった。
その他上位はスコットと同じ暫定6位タイに、先週優勝のラッセル・ヘンリー(米/15ホール終了)やチャール・シュワーツェル(南ア/15ホール終了)、ダスティン・ジョンソン(米/15ホール終了)、ザック・ジョンソン(米/11ホール終了)らがおり、1アンダー暫定13位タイには、ローリー・マキロイ(北アイルランド/14ホール終了)、ジミー・ウォーカー(米/9ホール終了)ら7人がひしめいている。
松山英樹は17ホールをイーブンパーで終えて暫定20位タイ。一緒にプレーしたルーク・ドナルド(英/16ホール終了)、ビクトル・ドゥブイソン(仏/16ホール終了)や、ステンソン(10ホール終了)、フィル・ミケルソン(米/14ホール終了)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド/12ホール終了)、ジョーダン・スピース(米/15ホール終了)らとともに、好位置につけている。