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国内男子

H・W・リューがプレーオフ制しツアー初優勝! 片山は4年ぶりV逸

2012年9月30日(日)午後6:14

 台風の接近に伴いギャラリーを入場させずに行われた国内男子ツアー、コカ・コーラ東海クラシック最終ラウンド(30日/愛知県、三好カントリー倶楽部 西コース)は、悪天候の中でスコアを6つ伸ばし通算6アンダーとした片山晋呉が、前日単独トップのH・W・リュー(韓)に並びプレーオフに突入。その1ホール目でリューがパーをセーブしてツアー初優勝を手にした。

 1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後、初めて“無観客”で行われた最終日。台風の接近により午後になって風の強さが増し、雨も降る中でのラウンドとなったが、そんな難コンディションの中で2008年以来の勝利を目指すベテランの片山が会心のゴルフを披露した。雨足と風が強くなった後半こそ、スコアを落としたが、前半に6バーディを量産するなど一気に優勝戦線に浮上。通算6アンダーまでスコアを伸ばして先にホールアウトした。

 そして単独首位でスタートした31歳のツアールーキー、リューは15番までに4つスコアを伸ばし、通算9アンダーと後続を引き離す。ところがこのコースの名物ホール16番パー3で、ティーショットをグリーン左サイドの崖下に打ち込むアクシデントに見舞われトリプルボギーを叩く。ここで片山と並ぶ通算6アンダーまでスコアを落としたリューと片山がプレーオフを行うことに。

 片山にとってホールアウト1時間後に開始されたプレーオフ1ホール目。リューが2オンに成功したのに対し、片山はティーショットを左に大きく曲げ3オンとなる。そして片山が8メートルのパーパットを外してボギーとし、しっかりとパーセーブしたリューが勝利をつかんだ。

 また、この日16位タイからスタートした石川遼がチャージを披露した。序盤に2つのバーディを奪って波に乗ると、9番から3連続バーディを奪取するなど4アンダー68をマーク。通算2アンダーまでスコアを戻して6位タイでフィニッシュしている。石川のトップ10入りは、3位タイに入った7月の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント以来、約3か月ぶりとなった。

 その他上位陣は、プレーオフの2人に1打差の通算5アンダー単独3位に金庚泰(韓)、さらに1打差の単独4位に金亨成(韓)が入った。前日2位タイのルーキー川村昌弘は、通算1オーバー11位タイに終っている。このほか、賞金ランク首位の藤田寛之が通算3オーバー24位タイ、池田勇太は、谷口徹らと並び通算5オーバー29位タイで4日間の競技を終えている。

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