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場外論争の渦中にあるタイガー、勝利で雑音をシャットアウトできるか?

2011年11月10日(木)午後1:45

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 場外論争がかまびすしい中、タイガー・ウッズ(米)がザ・プレジデンツカップ前の復活をかけ、最後のチャンスに挑む。

 現地時間10日開幕の豪州ツアー、オーストラリアン・オープン(豪州、ザ・レイクスGC)は、次週同じくオーストラリアのロイヤル・メルボルンGCで行われる2年に1度の米国 vs. 世界選抜(欧州除く)の戦い、ザ・プレジデンツカップ(17?20日)直前ということもあり、例年以上の盛り上がりを見せている。

 話題の中心は元世界ランクNo.1のタイガーだ。2009年のオーストラリアン・マスターズで優勝して間もなく、自損事故を起こし、これがきっかけでスキャンダルが発覚。その後、4か月以上を棒に振り、さらに故障も重なり勝利から遠ざかっている。

 メジャー大会では14勝を積み重ね、ジャック・ニクラウス(米)が持つメジャー最多記録18勝を抜くのも時間の問題と言われたが、今季はついに1勝も出来ないままこの時期を迎え、世界ランクも50位圏外に後退し、ザ・プレジデンツカップ米国代表の座を自力ではつかめなかった。ただ、フレッド・カプルス主将(米)は迷わず推薦でタイガーを選び、これが騒動の原因となっている。

 世界選抜のグレッグ・ノーマン主将(豪)を始めとする面々がタイガー選出を批判。これにカプルスが応戦する中で、さらに拍車をかけたのがタイガーの元キャディ、スティーブ・ウィリアムス氏(ニュージーランド)の発言だ。

 タイガーのメジャー14勝のうち13勝を共に戦ったスティーブ氏は、タイガーが不振を極める間もその復活を待ち続けてきた。ところが、今年半ばになって、突然、決別を告げられてしまった。この決別に不満を抱きつつもスティーブ氏が見つけた新しいパートナーは、世界選抜の一員でもあるアダム・スコット(豪)。つまり、ザ・プレジデンツカップでは敵側についたことになり、この結果これまでの沈黙を破って、タイガーに対して差別的な発言まで飛び出すなど、胸に秘めていた思いをぶちまけている。

 米ツアーからも異例の終結宣言が出され、騒動の終息に躍起となっている状況だが、周囲の雑音を完全にシャットアウトする為には、タイガー自身が強さを取り戻し、結果で黙らせるしかない。今大会にはカプルス、ノーマン両主将に加え、スコットも出場。最高の状態でザ・プレジデンツカップ臨む為にも、タイガーにとっては是が非でも結果を残したい一戦といえるだろう。

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