ケニー・ペリー（米）が昨年、亡き姉に勝利を捧げた大会で連覇を狙う。

　米チャンピオンズツアー、SAS選手権（5?7日／ノースカロライナ州、プレストンウッドCC）にディフェンディング・チャンピオンとして出場するペリーだが、実は昨季大会の途中で棄権しそうになっていた。大会2日目の夜に姉のケイさんが死去したためだ。

　だが、ケリーは試合に出ることを選択。優勝争いの大詰め17番パー5で10メートルのイーグルパットをねじ込んで、ジェフ・スルーマン（米）、ジョン・ヒューストン（米）の2人に1打差で優勝を飾り、これを姉に捧げたのだ。

　今季は2月のエースグループ・クラシックでの1勝だけだが、調子はまずまず。チャールズ・シュワブカップポイントランクでも賞金ランクでも10位につけているだけに、連覇でシーズン終盤を盛り上げたいところだ。

　残り4試合とカウントダウンに入ったチャンピオンズツアーだけにタイトル争いも熱い。現在、チャールズ・シュワブカップポイントランク2位のベルンハルト・ランガー（独）は、先週のライダーカップで欧州ツアーが逆転優勝を飾ったことに強烈な刺激を受けている。後輩たちの闘志あふれるプレーに触発されて、今大会には出ていない同ポイントランク首位のトム・レーマン（米）に追いつくべく気迫で挑む。

　また、今季2勝で賞金ランキング首位を快走するマイケル・アレン（米）は、初の賞金王タイトルを確実なものにし、さらに現在4位のチャールズ・シュワブカップポイントランクでも踏ん張るために大会に乗り込んでくる。得意のパッティングを武器にしたプレーでビッグネームたち相手に戦う姿に注目だ。